〝音斎処〟

I Want A Music Using Rear Laser Audio


ヘッドフォンを捨て、全身で音楽を聴こう

『書を捨てよ、町へ出よう』とは寺山修司の言葉だが、いまは「ヘッドフォンを捨て、全身で音楽を聴こう」と言いたい。
音楽を個で聴くようになって久しい。それで失われるものが多いと感ずるのは、ある程度年齢のいったかなりの大人たちだけなのかもしれない。音楽が「音を楽しむ」「音で楽しむ」と書かれるのは故(ゆえ)あってのことだ。
現代音楽、私の場合はビートルズを始めとするポピュラー・ミュージックだが、これらは大概がダンスを踊る際のバック・ミュージックとして流行してきた。つまり全身を使って音を楽しむためにだ‥‥。
もともと生(ライブ)でしか楽しめなかった音楽を耳で聴くだけの行為に収斂させてしまったのは、工業技術の発達による音の記録媒体の進化であり、昨今ではデジタル技術の利用による録音再生装置の飛躍的な発達であろう。
こうして我々は、個でどこででも気軽に音を楽しむことができるようになったが、逆に真に音を楽しもうとする心を失ってしまった、或は放棄してしまったかに思える。
しかし、我々の全く知らなかった処で、大きな志に支えられながら、細々とではあるが確実に続けられてきた技術革新がある。そうして結実された製品が、株式会社エルプのレーザー・ターンテーブルである。世界で唯一の「針を使わないターンテーブル」は『以前よりも良い条件で、より優れた性能で古い製品を甦生させるのも、新技術の活用と私は信じています』という同社・千葉社長の信念により作り上げられた、今われわれが手にすることができる日本製品なのである。
「Think Different」とはアップルのスティーブ・ジョブズの言葉だが、私は「Listen Different」を提案したい。
全く違って聴こえる音がここにあり、その音をともに楽しむ仲間がここにいる。
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