〝音斎処〟

I Want A Music Using Rear Laser Audio


February 2019

ビートルズの「日本独自編集盤」とは

ビートルズの「日本独自編集盤」との表現は、若い世代には恐らく理解できない事と思います。そこで少しだけ解説めいた事を‥‥。

ビートルズの楽曲がCDとして発売されるまでは、ヴァイナル・レコード盤として発売されていました。基本的に、ビートルズの楽曲のオリジナル・リリースはヴァイナル・レコード(アナログ盤)でした。
アナログ盤の時代には、ビートルズのレコードと云えども、発売される国で発売権を持つレコード会社が自国の仕様に合わせて編集していました。所謂「各国盤」といわれるものです。
日本では東芝音楽工業(後に東芝EMI;現在はユニバーサルなんちゃら)がその権利を持っていたので、日本国内で発売するレコードの全てを取り仕切っていた訳です。

勿論この事情はアメリカ合州国でも同様で、アメリカ合州国では初期はヴィージェーというマイナーのレコード会社が、後にキャピトルというメジャーレコード会社が、ビートルズのレコードを販売していました。なので、英国で発表されたオリジナルの盤とは異なる内容で売られていたのです。基本的にアメリカ合州国盤はオリジナル盤よりも曲数が少なかったのです。

日本にビートルズの楽曲が紹介されたのは、アメリカ合州国経由です。これは敗戦国・日本の当然の成り行きで、私が生まれ育った頃の日本(今でもそうかも知れませんが)の文化は殆ど全てアメリカ合州国の影響を受けています。食べ物然り、音楽然り、ファッション然り、生活様式然り、勿論民主主義然り‥‥。ビートルズのレコードもアメリカ合州国でヒットした後に(故に)日本で知られるようになったわけです。

日本で一番最初に発売されたビートルズの楽曲は、昭和39年2月発売のシングル(7インチ)盤『抱きしめたい/こいつ』(I want to hold your hand / This boy)です。

昨年8月、ピーター・バラカン氏をお招きしての〝音斎処〟で、ピーターさんがおっしゃっていたのは、英国では当時の7インチ盤は紙の袋だけに入って売られていた、恐らくアメリカ合州国でも、ということでした。日本では盤を入れた紙袋と表面にタイトルと画像、裏面に歌詞やライナーノーツが書かれた紙片がセットされ、透明の袋に入れられるのが普通でした。もうこうした仕様自体が日本独自のものなのです。

近年海外からレコード盤を求めて日本に来る方が多いと聞きますが、その理由のひとつにこうした日本独自の仕様がクールだと云う事のようです。
所謂各国盤がこれ程多く存在し話題になるのは、ビートルズが世の東西を問わず(とは言え、所謂共産圏は含めがたいですが、海賊盤は出回ったようです)聴かれた事の証左なのです。

さて本題に戻り‥‥日本独自編集盤ですが。WIKI等に因れば、7枚存在すると記されています。残念ながら私の手元には5枚しかないのですが、今回の〝音斎処〟では、その中でも「来日記念盤」を中心に紹介したいと思います。


ビートルズ No.5
ビートルズ これがビートルズVol.1
ビートルズ これがビートルズVol.2
ビートルズ ハード・デイズ・ナイト日本盤

ふくろうまつり

ふくろうまつり2019の壱


今年もまた、岩村にてふくろうまつりが開催されます。
〝音斎処〟もできる限り参加しようと考えています。
今年最初のふくろうまつりは三月十日に開催されます。
ただ、この時季はまだ岩村恒例のひなまつりと重なります。
従って、多くの人出が見込まれますが、ひな人形を飾る関係で開催場所・スペースの制約を受けてしまいます。
そんな訳で、今回はハイレゾでの参加になります。
アナログ盤をレーザーターンテーブルで再生したものをDSD5.6にてデジタイズした音源をDSD5.6にて再生しようと考えています。
ハイレゾ音源に興味の有る方、是非一度覗いてみてください。

いわむら城下町音楽祭

〝音斎処〟190324

二月に入り、そろそろ春の準備を始めます。
春の〝音斎処〟例年通り第四土曜日と翌日曜日の「いわむら城下町音楽祭」でも開催します。
ご都合の良い日においで下さい。

ずっとしまい込んでたレコード盤‥‥〝音斎処〟で聴いてみませんか?
テーマに沿った『昭和の洋楽』を持っていわむらの春のまつりにおいで下さい。
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