〝音斎処〟

I Want A Music Using Rear Laser Audio


明知鉄道

〝音斎処〟@明知鉄道  知足従心ツアー第3弾

07 レコード列車 1

八年ぶり、通算五回目のレコード列車です;
知足従心ツアー第2弾の酒蔵とは異なり、ややデッドな空間だと記憶しています。
レーザーターンテーブルの特徴を知った時に直ぐに思い浮かんだのが、走る列車でのレコード再生です。

明知鉄道・明智駅/恵那駅往復の音楽列車;片道役1時間、往復役2時間で、さてどんなレコードを聴こうかとただ今考え中です。
前半はいつも通り私のわがまま選盤/選曲で、復路は皆さん持ち寄りの盤を楽しもうと考えています。

あけてつSLフェスタ 賑やかしコンサート

 明知鉄道の気動車内で自身の満60歳レコードコンサートを昨年夏に開催して以来のお付き合いとなった明知鉄道・広報担当の伊藤さんのご計らいで、明知鉄道・恵那市の肝いりの〝あけてつSLフェスタ〟のお手伝いを、微力ながら果たすことができました。

 昨年来、気動車内でのレーザーターンテーブルを使ったレコードコンサートを都合四回、レーザーターンテーブルにてハイレゾ化した音源を使った賑やかしを二回と短期間に何度かのチャンスをいただき感謝の限りです。私としてはその都度運営ノウハウを蓄えてきて、結構良い勉強になっています。一応〝十年後はアムトラックでレーザーターンテーブルを使ってレコードコンサート〟を目標にしている(とエナカで公表してる)ので、それまでの期間できる限り色々な場所で色々なことを勉強している真っ最中‥‥その意味で明知鉄道の皆さんには感謝、感謝です。
 昨年の明知鉄道の開業80周年記念「明知鉄道まつり」の前後に広報の伊藤さんと話をしてたのは、SLが復活したら蒸気機関車が引っ張る客車の中で是非レコードコンサートをやらしてくださいね、ということだったんですが、それにはまずSLの営業運転の復活が必要です。今回のSLフェスタは営業運転の復活に向けて大きな一歩を踏み出したのではないかと思います。

 今回流したのは
別記事でお知らせしている通り、鉄道に関係する楽曲の数々です。
 日本で鉄道、蒸気機関車といって多くの人が思い浮かべるのは恐らく『汽笛一声新橋を はや我が汽車は離れたり』でお馴染みの「鉄道唱歌」だと思います。それほど一般によく知られている唱歌なのですが、私の選曲からは外してあります。理由は幾つかありますが、この楽曲の原盤、いや少なくともSP盤で録音されたもの、を私自身が持っていないというのが最大の理由です。CDやごく新しい録音のLP、あるいは今一般的なYouTubeを利用すれば簡単に音源は確保できるのですが、私にとってはそれでは意味がないのです。今回も、メイン会場での生演奏では「鉄道唱歌」が流れていましたが、言ってしまえばこの楽曲は誰でもすぐに思いつき、演奏してしまうものなのです。だから私が取り上げなくてもこの種のイヴェントでは必ず聴けます。この点が二つ目の理由です。

 今回流す楽曲をハイレゾ化するにあたって、リストにある曲の収録されたレコードを全て探し出し、全て聴き直してみました。その後、順番や同じ曲の別ヴァージョンなどをどう組み合わせるかとアレヤコレヤ試してみました。実はこの時間が私にとっては一番楽しい時間なのです。そうこうして50曲以上を聴いてみて改めてわかったのが、鉄道とりわけ蒸気機関車がいかに身直な存在で、歌に唄われることの多い存在だったかでした。洋の東西を問わず‥‥という言い回しがありますが、まさにその通り。日本だけでなくアメリカ合州国でもイギリスでも、ジャンルで言えばフォークソングでもロックでも歌謡曲でも‥‥とにかく鉄道・蒸気機関車をテーマにした楽曲が多いのです。今回の選曲で表現したかったのは、そうした『鉄道』の親近性、popularityです。
 人は都会に憧れて故郷を離れるときに鉄道に乗ります。恋人と出会うのも別れるのも鉄道の駅です。一旗揚げようとする人、夢破れて傷心の人‥‥色々な人が行き交う場所が鉄道の駅であり、それを繋いでいたのが線路でした。そしてその上を色々な想いの人たちが乗った列車が行き来します。
 今回の選曲は、誰でも思いつくものよりも「えっこんなところに‥‥」とか「えっこんな歌手も‥‥」といった意外性を中心に、また「そういえばこの歌、遮断機が出てくるんだ〜」とか「こっちでは新幹線は200キロだけど、こっちの曲では250キロだ。この間なん年経ったのかな?」といった想像をかきたてる様なものを中心にしています。
 ただ残念なことにレコードの溝に刻まれた「鉄道」「蒸気機関車」はそのほとんどが国鉄時代のもの。この国鉄民営化とレコード盤の衰退はほとんど同じ頃に起きています。国鉄が分割され六つの旅客鉄道会社と一つの貨物鉄道会社が発足したのが1987年4月1日。CDがレコード盤の売り上げ総数を超えたのも1987年だそうです。<出典:
http://gigazine.net/news/20140825-music-from-1983/

 今回の選曲の中で私の一番のお気に入りは〝BLUE WATER LINE〟というフォークソングです。<参考:
http://petitlyrics.com/lyrics/169620
 ここでは詳しくは説明しないので気になる方は参考にあるリンクで歌詞を確認してください。
 大まかに言えば、この楽曲〝BLUE WATER LINE〟はいま日本の全てのローカル線が抱えている問題を歌っていると言えます。
   〝BLUE WATER LINE〟とは「青水線」ということで、私たちが「明知線」というのと同じです。
   その「青水線」の廃線が決定され、古い9号機関車がスクラップにされる。
   「青水線」には長い歴史があって、様々な歴史的出来事と関わっている。
   「青水線」に乗り続けることとわずかな寄付で「青水線」を残そうよ。
   ポケットの奥に忘れてる小銭でもいいから寄付しようよ。

 そんなことが歌われているのです。歌っているのはアメリカ合州国のフォークグループ、ブラザース・フォアで1962年の作品です。

あけてつSLフェスタ 選曲リスト

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この選曲には色々とひねりを加えてあります。
〝なぜ?〟と思うものもあろうかと‥‥でも、よく考えると〝納得〟となるでしょう。

〝レコ鉄〟無事終了

〝レコ鉄〟こと『栗の名店、恵那川上屋が贈る 季節の鉄道スイーツ&レコード列車』は昨14日無事終了しました。
おいでいただいた方々にはご満足いただけた様子でした。これで明鉄ファンが一人でも増えて、また利用していただければ、この地域もより活気づくことと思います。


写真は、当日の車内の風景です。
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レコード列車 準備


今回初登場のGENEVAのワンボックス・スピーカーシステム
この日のために新規導入したもの

この小さな筐体から最大で100ワットの音量が得られる
しかもパワーアンプも内蔵されている優れもの

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GENEVAのワンボックス・スピーカーの向こうに見える黒い筐体が(株)エルプのレーザー・ターンテーブル
見ていただいてわかる通り、列車内の狭い通路幅にテーブルをセットするとオーディオ機器を設置する場所は極めて限られてしまう
それを想定してのこのワンボックス・スピーカーの導入だったが、次回以降の改善点としては吊り下げ型のスピーカー・システムを検討してみたい

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当初は、このGENEVAのシステムの他にタイムドメインのシステムを検討してみたが、様々な要因から最終的にタイムドメインの導入は諦めた
結果的にはその判断は正しかったと今回の経験で結論が出たのだが、こうしたコラボでのシステム上の想定外の課題もまた明らかになった
人一人がやっと通れるほどの通路を配膳のために何度も往復する その度にレーザー・ターンテーブルのアウトプットケーブルに体が触れ、筐体がずれるのだ
それでもレーザー・ターンテーブルが音溝を外すことは無いのだが、今回一度だけ一瞬音が歪むことがあった
そうしたことを事前に回避するためにも、今後はレーザー・ターンテーブルを設置するラックを検討したい(恐らく特注になるだろうが、要望を叶えてくれそうな家具屋さんが岩村には存在するのだ)

ということで、通算四回目、正式には三回目の〝レコ鉄〟は無事終了しました

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