〝音斎処〟

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〝音斎処〟

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〝音斎処〟最新情報

第四回の〝音斎処〟『昭和の歌謡曲』は無事終了しました。当日は天気が芳しくなかった事もあり、大幅な集客増はできませんでしたが、常連さんを中心に10名ほど、スタッフを入れると14人ほどで音楽鑑賞を楽しみました。
〝音斎処〟は無料開放、出入り自由で行っています。運営費の足しにと、紙コップを100円で購入していただきコーヒーを飲んでいただいているのですが、常連となられた皆様は、もう入ってくるとすぐに100円を用意されているといった感じで、嬉しい限りです。

〝音斎処〟の開催場所は、恵那市岩村町にある今は使われていない古い民家です。
下の写真がその外観です。
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中は、生活に必要な家具類や畳などが取り払われた、がら〜んとした空間ですが、なぜかとても良い音を響かせてくれます。
そんな空間に、以前家主の方が仕事で使われていた大きくて重い重機が二台おかれていて、そのうちの一台がDJ用に機材を載せるのにぴったりの物で重宝しています。


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会場の全体はこんな感じです。

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〝音斎処〟では、毎回テーマを決めて音楽を楽しむのですが、基本的にはレコード盤に刻まれた音楽(ジャンルは色々)を楽しんでいます。
ただ、それだけではなく、使用する機材(オーディオ機器)や最近のオーディオ技術の紹介もそれとなく行っています。
今回は、そんな中で『ハイレゾ』といわれる最新技術を採り上げてみました。
詳しくはネットでお調べいただくとして、かんたんに『ハイレゾ』を説明すると、CDの音質を越えた音質で記録されたデジタル音源、或いはそれを作り出すデジタル装置・技術のことです。
今回はそんなハイレゾと呼ばれる技術の中で『DSD』と『PCM』を採り上げてみました。

それともう一つは、古いアンプとスピーカーでハイレゾを聴くとどんな音になるんだろうという隠れたテーマもありました。
結論から言えば、結構良いじゃん、という一言になってしまいます。

今回使ったスピーカー(写真左下)は、1975年頃の三菱ダイアトーンのDS-251マークツーというものです。
流石に当時良く売れて評判の良かったものだけに、来られた中にもその名をご存知の方がみえました。
自宅に置いておくとちょっと大きいかな、といった筐体ですが、会場に持ち込んでこうして写真を見ると結構小さくみえます。

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下の写真で、手前の方に見えるのは、常連のお一人が40年近く前に自作された真空管式のパワーアンプです。
このアンプに、先日修理を終えたYAMAHAのCA-2000のフォノEQを通したターンテーブルの音を繋いでいるところです。
かなり年代物なので、巧く音が出るか‥‥と心配しながら針を落とすと、とても柔らかな真空管らしい音で鳴り出しました。
スピーカーとの相性も良いようで、やはり年代物動詞の相性は巧くいく、と感心してしまいました。

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結局いつも通り予定を大きく上回り17時近くまで、あれやこれやの意見交換会が始まりました。
やはりレコード好きの皆さんは、オーディオもお好きなようで、使用した機材や技術的なこと、それにレコードのあれやこれやと、この時間が一番楽しい感じでわいわいやってました。


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今回人数的にはそれほど多くなかったかもしれませんが、毎回楽しみにしていただいている様子、またお友達を誘ってくださるなど、〝音斎処〟と岩村の良さを共有してくださる方々が徐々に増えている実感はありました。

次回のテーマは『大瀧詠一さん」ということをお知らせしたら、必ず来ます。との心強いお言葉もいただけました。

今回おいでいただいた方々は、瑞浪、明智と比較的岩村に近い方々から、遠くは豊田、日進、名古屋の緑区からおいでいただきました。

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動く汽車の中でレコードをかけたことってありますか? 或いは、かかってるのを聴いたことはありますか?

おおよそレコードの再生には不向きな場所である汽車(気動車、ディーゼルカー)の中でレコード・コンサートをしたことがあります。それも一度ならず‥‥・

電車というのは、ご存知の通り、パンタグラフから電気の供給を受けてレールの上を走る車両のことです。それに対し、電気以外の動力源でレールの上を走るものを汽車と呼び、古くは蒸気機関車、現在でも気動車(ディーゼルカー)は汽車と呼ばれています。もっとも、この定義では鉄道(車両)に詳しい方からお叱りをうけるかもしれません。単純に、モーターで走るのが電車、エンジンで走るのが汽車‥‥じゃ蒸気は??

自動車同様レール上を走る気動車にしても、ディーゼルと聞いて真っ先に思い浮かぶのはあの独特の振動(音)ではないだろうか。発進時や加速時、或いは停車時に発するあのガクガクとした感じ、特有の振動とそれに伴う音‥‥とてもスムーズとは言いがたいあの感覚というのは、おおよそオーディオの世界とは相入れないものだといえる。そんな車両の中でレコード・コンサートをしてみたいと、無性に考えたことがありました。

高級オーディオ・メーカーにリンという会社があります。この会社のレコード・プレーヤー(針式)に、レーザーターンテーブル(以下LT)が発売されたばかりの頃の価格とほぼ同じ価格の製品があります。例えばこのリンのプレーヤーを私が所有しているとして、友人が「還暦祝いに、今度明知鉄道の車両を借り切って、これでレコード・コンサートしよまい」と誘ってきたとしたら、おいそれと「おお やろまい やろまい」とは応えないだろうと思います。だって「きっと針が飛んで巧くかからん」と思うからである。じゃ明知鉄道じゃなくって、空き家スペースだったらどうだろう‥‥。そんな妄想をしたことがある。きっと空き家スペースなら「運んでって、セッティングするのにめっちゃ大変だから ダメ」となるに違いない。
でも実際はリンではなくLTだから、割りと気軽に二つ返事をしている。
私がLT購入を決めた理由の一つに、気軽に持ち出せる(だろう/はずだ)というのがある。ここにもLTが一般のハイエンド製品と一線を画す特徴があります。

どうにも私にとってオーディオ好き(オーディオマニア)には悪いイメージがつきまとっている。
曰く;パイプを銜え、ガウンを着て、ブランデーグラスを片手に、オーディオルームのロッキングチェアで、ジャズを聴く、偏屈な老人‥‥的な。全くの偏見であるが‥‥的外れとも言い難い微妙感

オーディオマニアから「じゃぁ こんど家のオーディオルームに聴きにくれば」というお誘いは受けたことがあっても、「じゃ 今度 自慢のプレーヤー持って お宅にうかがってもいい?」なんてことは、まずもって聞いたことがないのである。何故なんだろうと色々理由を妄想したことがあるけど、明確な解は得られないまま今に至ってます。ただひとつ思い当たるのは「自信がない」のだろうと‥‥つまり、自分のオーディオルーム以外の場所で、いつも自身が聴いている音を、良いと思っている音を再現できる自信がない、ということではないだろうか。まぁそれ以前の問題として、実際持ち出すとなると大変な労力が必要なのは確かですし。

でもLTで聴くと、結構良い音を場所を選ばずに再生することができるのです。私自身は、音楽というかレコードというか、は皆で色々な所で聴くものだという思い込みが強いので、その思い込みを叶えてくれる機器でないとどうにもいただけない。その点LTはぴったりなのである。

まあスピーカーは超重量級のものもあるので、おいそれと持ち出せないのは判るけど、プレーヤーなんてすぐに持ち出せそうに思える。が、ハイエンドというのは一般人の考えが及ばないのが常、ハイエンド・オーディオ製品とは重厚な家具であったり、繊細な芸術品であったりするのだ。もはや音を楽しむためだけの道具ではなく、地位や富を示すための調度品なのである。だからおいそれと持ち出したりはしないのだ。

マイクロソフト創業者の一人であるビル・ゲイツが『自宅の7000万円かけたオーディオ・システムより良い音だ』と驚いた日本製のスピーカーがあるときく。残念なことに、その後ビル・ゲイツが自宅のシステムを全てそのスピーカーに入れ替えた、という話はとんときいたことがない。事程左様にハイエンドとはステイタスであり機能や性能ではなく、また、オーディオ・マニアとは「究極」といわれる高価なオーディオ製品を取っ換え引っ換え購入し、楽しむ人たちのことを言うのだ、と思って良いのだろう。
その点からいえば私は、オーディオ・マニアでもなければ、レコード・コレクターでもない、タダのレコード好きのオッサンでしかないのである。とにかくレコード溝に刻まれた音を、限りなく忠実に再生してくれる装置があればそれで良い。それだけなのである。

LTであれば、気軽に持ち出せて、色々な場所で、色々なアンプやスピーカーと組み合わせ、色々なレコードを楽しむことができる。LTを購入して以来この二年間で、恐らくそれまでの60年間をはるかに凌駕する量と質のレコードを聴いていると思う。最近では、収入とてないので、お金は出ていくばかりであるが、レコード盤はというとレコード盤の方から勝手に私の所に集まってくるようになった。面白くも有り難いことである。

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誰かも言ってた気がするけど、或いはネットで読んだのかもしれないけど、音を後世に確実に伝える最も有効な手段・フォーマットはアナログ・レコードなんだと、今更ながら思います。なんせ構造はシンプルだし、聴こうと思えば大掛かりな機械や電気などなくても、針か爪楊枝かがあれば何が記録されてるかが判ります。こんなメディア・フォーマットなんて他にないんですね。ハイレゾがどんなに進化したってレコード盤を超えられない。断片をいくら繋いでみても連続にはならない。連続しているように聴こえたり、見えたりするだけなのです。

映像の記録と音の記録の根本的な違いは、映像の記録はその生い立ちからして連続を断片として切り取り、その断片を再び連続しているように見せる技術、であるのに対し、音の記録は連続を連続として残すという考え方による処です。なので映像の方がデジタルに向いている、というかデジタル処理との親和性が高かったわけで、それはパーソナル・コンピュータの世界では映像(処理)の方が早くから、速く進化してきたことを考えてみればよく判ると思います。

単純にいえば、CDは可聴周波数帯のみを記録する、つまり音データの質と量を大幅に低減する方向で停滞したのに対し、映像は解像度を上げる、つまりデータの量と質を大幅に増やす方向で進展してきています。音は、やっと最近になってハイレゾとかが話題になってきたに過ぎないですし、しかもハイレゾになると一気にデータ量が増大してしまい、CD一枚に収まらず、DVDでもLP一枚分がやっとかな‥‥といった根本的な問題は未解決のままなのです。

私は単純に、今後も生き残っていき、50年後、100年後も存在し続ける音の記録メディアはレコード盤だと信じているので、その再生装置としてレーザーターンテーブル(以下LT)を購入したわけです。購入し、使ってみて思ったのは、こんな素晴らしい製品と、それを通じて得られる体験とを独り占めしては申し訳ないということ‥‥やはり音楽の本質から言って、この体験をできる限り多くの人と共有できないか、ということでした。
そんな想いから始めたのが〝音斎処〟という活動なんですが、毎回少しづつでも共感していただける方が増えているのは嬉しいことなのです。

こうしたことをするのに、何故普通のターンテーブルでは駄目なのか‥‥LTでないといけないのか判りますか?

LTと同価格帯の針式ターンテーブルは数多く存在します。LTは世間では高価だといわれますが、オーディオの世界、ターンテーブルの範囲に限定しても、ハイエンドではありません。まだまだ桁違いの価格、つまり一千万円台の製品は幾つもあります。なのでオーディオ製品としてのLTは決して価格的にハイエンドでも、高価なものでもありません。蛇足を加えれば、高価格=高性能でもありませんから、LTの性能が低いということでもありません。

最近また巷間で「コスパ(コストパーフォーマンス)」なる言葉をよくききます。この言葉を使ってLTを表現すれば「コスパ最高のチョーヤベー製品」ということになります。ただここで言う「コスパ」は、本来の意味であって、現在一般的に使われるような意味ではありません。

「コスパ」つまり「コストパフォーマンス」とは本来「費用対効果」を意味するものであり、最近の「安い・お手ごろ・お買い得」の俗称としてのそれではないのです。じゃ本来の意味の「コスパ」は、今どう表現するんだろう、っていう疑問は残りますが‥‥

LTを購入する時に必要な金額と、LTでレコード盤を再生した時に得られる満足感とを比べれば、コストパフォーマンスはとんでもなく高いのです。これはもう体験してみないと判らないことなのですが‥‥。現代流コスパ主義で考えたら、黒色のレコード盤しか再生できないLTなど、絶対に購入しないこと、欲しいとも思わないことです。それよりもコスパ抜群のスピーカーを購入されることをお勧めします。音源などに金をかけず、YouTubeなどでタダで入手することしかしないリスナーに、とても評判の良いスピーカーがあるんです。今までとは全く異なる理論で作られたというこのスピーカーは、YouTubeとはとても相性が合うみたいで、今まで聴こえなかった音がきこえるらしい。もっとも元々録音はされているのに再生し切れていない音は当然聴こえないはずなのですが‥‥。一度LTと繋げて試聴したことがありますが、聴こえなくても良い音まで聴こえてきてしまい驚きました。それほど高性能ということなのでしょうが、やはりオーディオ製品というものには明らかに相性があるのだと良い勉強になりました。

銀行に壱銭の預金もないのに、利息を受け取ることはできないのは、至極当たり前のことでしょう。ところがオーディオの世界に入り込むと、この当たり前のことが当たり前ではなくなってしまいます。とっても不思議な世界なのです。このスピーカーを使えば、銀行預金がないのに利息だけは受け取れるんだよ、と言わんばかりなのは、どうにも貧乏性の私には理解できない処でもあるのです。私の専らの、そして最大の関心事は、レコード盤に刻まれた音を忠実に再生してくれる装置なのです。それは預金に利息など付かなくて良いけれど、元金だけは必ず守ってくれる金融機関のようなものです。

〝音斎処〟で色々なジャンルの様々な時代のレコード盤を再生していてだんだん判ってきたのは、結局はレコード盤の製作技術というか録音技術の優劣が肝心だということです。良い録音盤は良い音を再生してくれます。それは恐らくどんなプレーヤーで再生したとしても、良い音になるはずです。でもLTで再生するとそれがもっと凄いのも事実なのです。

とは言ってもやはり入り口あっての出口なのだと思うのです。元々再生されない音は、どんなに優れた出口であっても、出てこないはずです。もしも入ってもいない人が出口から現れたとしたら、そこには何らかのトリックがあるはずで、もはや忠実度を欠いていると私には思えるのです。そんなわけで私はこの入り口に徹底的にこだわってみようと思っているわけなのです。

ここでやっと問いに戻れます。「LTでなければならない理由」は、50年後、100年後も残り続けるメディア・フォーマットとしてのレコード盤を、その時にそれがつくられた時とほぼ同じに再現できる可能性があるのはLTしかない、と信じているからなのです。

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Twitterでの「高くて買えない」「安くなったら買うよ」なんて言葉(つぶやき)を真に受けてはいけない。実際に買う人というのは、そんなことを言う前に実行してしまうのだ。(やっちゃえニッサン‥‥みたいに)
全く買う気のない人たちが買えない理由をあれこれ並べて騒いでいるのだ。買える人はお金持ち、などとある種揶揄して溜飲を下げているのかもしれない。こうした製品を買う側の気持ちなど、恐らく一生掛かっても判らないだろうな〜と思ったりするのだ。しかも、そうした人たちには基本的にこのような製品の持つ本質的な可能性などに思いも至らないのだと思ってしまう。
レーザーターンテーブル(以下LT)を「高い」という人たちの基準は、恐らく、自分個人の持ち物としての判断しかないように思える。想像力が乏しいのだ。他方「高いかもしれないが価値ある製品だ」と考える人たち、私もその一人かもしれないが、そうした人の基準は、個人としての楽しみや所有する満足を超えた処に、その価値を見いだしている。

Twitterのつぶやきの中に『レーザーターンテーブルによる盤起こしがセールスポイントってどうなんだろう』というのがあったが、こうした発想しか浮かばない鑑賞能力こそ「どうなんだろう」と思うのだ。このつぶやき者にはLTだからこそ持つ固有の可能性など思いも及ばないようで、単なるレコード再生装置の一つのバリエーションとしてしか判断できないようなのだ。

LTを高く評価している角松敏生さんや浜田省吾さん等は、アーティストの中でも特別な感性を持った存在ではないかと思える。あまり知られていないが、LTを所有しているアーティスト(ミュージシャン)は以前からかなりの数存在する。一人で複数台所有しているミュージシャンも多いと聞く。にもかかわらずLTで盤起こしして新作の一環として発表したアーティストは居なかったのだ‥‥何故なんだろう?そんな問いを立ててみると面白い。

アーティストが、自身の過去の発表作品をマスターテープ以外からリイシューするという事例は、かなり画期的だと思われるかもしれない‥‥が、そのこと自体は特に画期的なことではない。よく知られるように、ビートルズのデビュー・シングル「Love Me Do」の9月4日テイクと呼ばれるものは、現在普通に聴ける音源では盤起こしされたものである。先のつぶやき者がこの事例を知った上での発言だったのかは知る由もないが、ビートルズのこの例はビートルズの発表作品の歴史的価値を考えれば非常に重要なものであり、この盤起こしの恩恵を良しとしないビートルズ・ファンなど恐らく居ないだろう。そしてそれがセールスポイントでもある。

こうした歴史的意義がある例を挙げるまでもなく、現在市販されているオールディーズの安価なCD全集などの多くは、この盤起こしが、明示されているか否かは別として、かなり一般的なのだ。

閑話休題

角松敏生さんの例がかなり画期的な点は、LTの使用を公表している点であり、同時に盤起こしも公表していることだろう。

まぁデジタル音源しか聴いてこなくって、パソコン操作すらままならない人が多いと聞く、超デジタルネイティブ世代には理解できないだろうが、磁気テープの物理的限界を迎えつつあるマスターテープの劣化というのはかなり深刻なものらしい。

この何年かの間にビートルズの全作品、LP、シングル、モノラル、ステレオ、が次々とデジタルリマスターとして発表され、ボックスセットなどで発売されて話題となった。つい最近では、映像、PV、テレビ出演、にも同様な処理がされ発表・発売されている。
「これって何故?」「なんで今頃?」と思われた方もいるだろう。「ビートルズ・ビジネスの一環だよ」「ビートルズは儲かるからな〜」「音楽業界最後の頼りはビートルズ」‥‥なんて声きこえてきそうですね。勿論そうした面もあることは事実なんでしょうけれど‥‥

でもね「もう限界なんだな〜 アナログ・テープが」って私は思ったものです。先にも言った通りもうアナログのマスターテープが限界なんです、物理的に。だから今のうちに、せめてビートルズ位は全作品デジタルリマスター化しておかないと、後世に伝えられなくなっちゃうんです(つまり、この先儲けられなくなっちゃう)‥‥そんな危機感が滲み出てると思いませんか?私には感じられて結構痛々しくって、ついつい買っちゃいます(笑)

でもね、ビートルズやストーンズやツェッペリンや‥‥といった大物は良いですよ、金掛けても元取れますからね。でも一発屋はどうするの?一発屋だって凄い曲残してるのいっぱいいますよね。でもそこまで手が回らないし、第一商売にならないんです。
勘の良い人はもう何が言いたいかが判ったと思いますが、レーザーターンテーブルの持つ能力・可能性というのは、こうした処で発揮されるんですよね。だから「レーザーターンテーブルによる盤起こしがセールスポイントって」こうした処なんですよ。(といっても、角松さんの作品がそうだとは言いませんが。)

オリジナル盤を損なわず(非接触)オリジナル盤が作られた時の空気感までも再生できるレコードプレーヤーは、残念なことに世界中探しても、いくらお金を積んでも、LTしかないんです。恐らく角松さんはそうした可能性にいち早く気づかれたんだと思います。そして実践された、数少ない行動派ミュージシャンなのだと思います。

「レコードなんて聴ければ良いんだよ、そんな高いの使って聴かなくっても」という考え方の後世のリスナーに対してさえアーティストは妥協しないんだ、って心から思える。やはり凄い人だなっと尊敬してしまいます。単なる宣伝のためにだけ言ってるんじゃないんですよね。レーザーターンテーブルが売りになるなんて全く思ってないと思いますよ、きっと‥‥でなくって、アーティストとしての衝動がLTによって揺り動かされたんだと思います。

私などはアーティストでもミュージシャンでもない、唯のオッサンですけど、明知鉄道の気動車でのレコードコンサートや〝音斎処〟を始めるきっかけは、LTの持つこうした可能性への気づきにあるので、少し、ほんの少しだけど判る気がします。

Twitterで「レーザーターンテーブル」を検索

最近ちょっとした興味があって、Twitterで「レーザーターンテーブル」を検索してみた。
その結果から、結構面白い妄想が膨らんだので‥‥

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曰く;
『価格が10分の1ぐらいになれば‥‥なんとか買えるけど』
『庶民が買える値段になったら‥‥』
『高すぎてお話にならない‥‥』
『冗談で欲しいけど、冗談で買える価格じゃない‥‥』
『高すぎるっしょ!多分大人になっても買えない‥‥』
『個人の趣味で所有するのは流石に厳しい』

一見すると至極まともな意見と思われるものが、出るは出るは‥‥

でも私にはとてもまともな意見には思えなかった。少なくとも本当に『買う気がある』人の発言とは映らなかったのだ。ネットやSNSのトレンドやキーワードが全く当てにならないのは薄々判っていたけど、これほどまでとは思わなかった。
10代20代の結構若い人たちのつぶやきが多いのだろうけど、それにしても‥‥経済や社会や趣味に関する感覚がこれほど貧弱だとは想像をしていなかった。まぁ今のネット空間というのはそういう人たちが活躍する世界だ、と言われてしまえばそれまでだが、この先どんな世の中になっていくのだろうと妄想すると、結構エグイ。

緒から買う気などなさそうな人たちが「高い高い」「買えない買えない」とつぶやく、自分で確かめもせず又聞きやネットの不確実情報を元に「良い」とか「悪い」とか評価を下す‥‥しかも大半は値段のことで、その値段もコモディティ商品との比較でしかないと思われる。なんと夢の無い世の中になってしまったんだろう。『個人の趣味で所有する』以外誰がこうした製品を個人で買うというのだろうか。『個人の趣味で所有するのは流石に厳しい、ので都民の税金を使って買いました。』ってマスゾエかっ。
因に、現在多くの公共機関や大学でレーザーターンテーブル(以下LT)を持っている所は多いのだが、それが十分に使われているという噂は余り聞かない。

こうしたつぶやきを見てて、私が一番思ったのは『なんでソニーやテクニクスが庶民でも買えるLTを発売しないんだろう?』といった素朴な疑問が一つも見当たらなかったことだ。正しい問いが立てられれば正しい解が得られると言うことは、最近の教育では教えないのだろうか。この素朴な問いは多くのことを応えてくれる。何故LTは高価なのか。何故今後も安価にならないのか。更に「LTが二度と手に入らなくなる事態」をも予測できるというのに。今入手できる最後の一台と考えれば、決して高価なものではなく、入手するためのあらゆる手段を考えるだろうに。

ごくごく単純に考えれば、LTはその機能・性能と価格の比で考えれば決して高価ではなく、むしろ安価な部類だといえる。少なくともアウディTTクーペを買う気になれば、十分おつりがくるくらい安いし、日本の道交法で考えれば、サーキットを除けばアウディTTクーペの性能を(合法的に)十分発揮できる場所など皆無であることを考慮すれば、LTの価格対性能比や購入満足度は際立っている。
自動車とターンテーブルを比較しても無意味、と非難されるかもしれないが、趣味とはそうしたものだ。
iPhoneを筆頭とするスマホとLTを比べては成らないのが趣味の世界だ。何故って今どき若者が趣味でスマホを所有していることなど金輪際無いのだから。

ということで、〝音斎処〟では巷間「高価」と噂されているLTを惜しげもなく(笑)持ち出して、その音の良さを皆さんに「無料」で楽しんでいただいております(笑)。





◇ つぶやきへの妄想返答例 ◇ 

『価格が10分の1ぐらいになれば‥‥なんとか買えるけど』
 〜 今後更に高くなることはあっても、安くなることはありません。しかも10分の1なんて絶対にあり得ません!!

『庶民が買える値段になったら‥‥』
 〜 庶民でも買えますが、庶民の定義にもよります。

『高すぎてお話にならない‥‥』
 〜 高いのは確かですが「すぎて」はどうかと思います。まぁスマホに比べれば絶対価格は高いですが。それより通信費の方が「高すぎ」だとおもいます。

『冗談で欲しいけど、冗談で買える価格じゃない‥‥』
 〜 冗談はやめて、真剣に分割購入を考えるべきです。

『高すぎるっしょ!多分大人になっても買えない‥‥』
 〜 ってことは、大人になっても車も買えないってことですか?確実に車より安いのに。だったら、現政権の経済政策に怒るべきです。

『個人の趣味で所有するのは流石に厳しい』
 〜 いやいや、あなた個人の発想の問題でしょ。趣味じゃなくLT使って新たな事業を興したら?



◇ 『なんでソニーやテクニクスが庶民でも買えるLTを発売しないんだろう?』の単純な疑問についての解 ◇ 

日本にレーザーターンテーブルの技術が紹介された時に、当時の大手オーディオメーカーはこぞってその技術の導入を見送りました。理由は経済的メリット、つまり儲け、が見込めないから。

丁度アナログ媒体がデジタル媒体へと変遷していく時代で、音楽産業にとってはCDが今後有望な技術だという判断があったからです。殊にその流れを作り推し進めていたのはソニーでしたね。だから、ソニーやテクニクスからレーザーターンテーブルが発売されなかったのです。レーザーターンテーブルの最大の特徴、それは則ち経済的なデメリット、は量産ができないということです。量産・大量販売による経済的メリットが見込めず、レコード盤の売上はCDに取って代わられることが予想されれば、誰だって手を出しませんよね。しかもその技術はまだ確立されたものでなければ尚更です。その時この技術の可能性に気づき、製造技術の確立に尽力し、製造販売にまでこぎ着けたのが(株)エルプの千葉社長だったのです。

そうなんです、レーザーターンテーブルは手作りなのです。作っている場所、工場ではなく工房といった方が良いか、を見学させていただいたことがありますが、ベルトコンベアで製品が流れてくるなんてことはなく、人が作業台を移動しながら精密部品を組み上げていくのです。なので、年間100台くらいしか製造できないのです。そんな製品が10万や20万で買える訳ないですよね。
例えは悪いですが、山からタダで採ってきた材料で作る工芸品だって、それ位の値段で売ってますよね。なので、無理なんです、今後大手オーディオメーカーが安価なレーザーターンテーブルを製造販売するなんて。特許がとかコストがとか、そんなことではないのです。もともと要素技術が無いのです。そうした事情を理解できない人には、レーザーターンテーブルの本当の良さは判らないと思いますし、世界で唯一(株)エルプが自社で製造し、直接販売している意味も判らないと思います。私はその会社が日本にあって本当に良かったと思っています。なので価値の判らないものには価格での判断しかないのだろうけど‥‥それはLTにとっても価値を知らない人にとっても不幸なことではあるけれど‥‥まぁそれはそれということで。

最近の関心事 〜 続き 〜

自分のオーディオシステムで「最短の増幅回路」をどう組むか‥‥。これを考えた時に思い当たったのが、LTのフォノ出力のことだった。

ここで今一度フォノ出力について確認すると‥‥フォノ出力とは、イコライジング用の増幅回路を通らない出力、つまりレコード盤の音溝をトレースした時に最初に得られる電気信号のことである。

LTのフォノ出力は、先述した通り、カタログ上では3.2mVと、一般的なMMカートリッジとほぼ同じ値である。ところがカタログには明記されていないが、大本はラインレベル(300mV = 0.3V)程の値であるという。元々ラインレベルの高出力を得ていながら、一般的なオーディオ製品の規格にあわせるために、わざわざ減衰させているのだという。これはモッタイナイ‥‥使わない手はない‥‥と、やっと気付いたのだ。
そんなこんなのいきさつで、わが家のレーザーターンテーブルは、今さいたま市の南浦和にある実家に里帰りしている。(改めて確認した処、LTのフォノレベルは400mV = 0.4Vだということだ。)

ついでにフォノEQの話をすると;
LTの(というかすべての製品の)フォノ出力がラインレベルになると、実は大変困った問題が起こる。今まで使っていた、或いは売られている、フォノEQ製品は、使えなくなってしまうのだ。現行製品はフォノ出力としてラインレベルの高出力を想定していないので、そのまま使うと、恐らく、壊れる。じゃァどうするのか?

解決策の一つは、LTを世界で唯一製造・販売している(株)エルプが現在開発中のフォノEQアンプを購入する;今一つは、ラインレベルの高出力を使ってフォノEQの役割を果たせる製品を探す、のどちらか(銭があれば〜ァ、両方)だろう。自作という手もないわけではないが、ハンダ鏝を握るのがやっとの私にとっては、自作は思考外である。
デモそんな都合の良い製品があるのか??
ということで辿り着いたのがコルグの製品だ。

レコード盤をアーカイブするためにDSD録音が可能なDACを探していて、たまたま出逢ったのがコルグのDS-DAC-10Rという製品だ。これがなんと機能的にも価格的にも私の希望にぴったりの製品だった。

どうもフォノEQも奥が深いらしい。この深淵にも以前からモヤモヤサマーズ的な想いがあったのだが、その燻る想いに火をつけてしまったのがM氏に紹介されたあるサイトの記事だ。

RIAA,最近では「リア」とか読むらしい、がフォノEQに関係しているということは、学生時分から知っていた。RIAAというのは「アメリカレコード協会」の略で、正しくは「Recording Industly Association of America」だそうだ。この協会が1954年に規格化したのが「RIAAカーブ」で、レコードの録音・再生用のカーブのことである。

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なんとこのカーブ私とオナイドシじゃん。
私はてっきりRIAAはすべてをカバーする、と思っていた。私の学生時代の情報なんてそんなもの。今のようにタダで情報とりまくり、なんて時代ではなく、信頼できる、使える情報は、それなりにお金や時間を使わないと得られなかったのだ。その結果が「RIAAはすべてをカバーする」という思い込みであり、BassとTrebleが何故アンプについているのかが疑問として残ったままの状態なのだ。

「時」は多くのことを解決する。還暦を過ぎた今、学生時代の思い込みや疑問を解決する時間と手段は多くなった。そんな中また調べ始めたのがフォノEQとRIAAカーブだった。

コルグの製品は、このフォノEQカーブを6種類備えている。RIAAカーブ以外に五つあるということだ。しかもこのカーブを適用する場面を選択できる。「掛け録り」と呼ばれる仕方と「後掛け」と呼ばれる仕方の二つだ。なんだか「掛け蕎麦」と「盛り蕎麦」の違いのような感じだが。「掛け録り」は文字通りフォノEQカーブのどれかをONにしてレコードを録音・モニターする、「後掛け」はフォノEQを一切使わずに録音・モニターした音を、再生する時に6種類から選んだ一つのカーブを適用するわけだ。
前者で録音すれば、好みのフォノEQカーブで再生した音が保存でき、後者で録音すればフォノEQを通さない音が保存できるため、再生の度に異なるカーブで聴くことも可能になるのだ。
思うに、レコードのアーカイブには後者が適しているといえる。将来フォノEQ機能をソフトウエアとして提供する製品が増え、優秀な製品が現れたら、アーカイブ音源を損なうことなく、最新技術の恩恵を受けられるのだ。
まぁそうした需要も徐々に出てきたんだろう。

アナログの見直しによってデジタルも活気づく‥‥どちらかがどちらかを淘汰しておしまい、という風では経済が回らなくなった、ということだろう。これからは、アナログ、デジタルそれぞれがそれぞれの特徴や長所を認めあい、巧く融合していく時代になるんだろうなぁ。そうなることを大いに期待したい。
音に関していえば、アナログ、つまり連続音にまさるものはない(とおもう)。今ハイレゾなんて呼ばれる音の技術もしょせんレコードの音質に追いつこうとしているに過ぎない。
私などはハイレゾなどというデジタルの技術も重要だが、こうした高いデジタル技術でより(というか、圧倒的に)精度の高いグルーブ(音溝)をもつレコード盤を作った方が、経済的な意味でもより効果があるように思うのだ。

その意味でコルグの製品は先進的で面白い製品だと思うし、レーザーターンテーブルと組み合わせて得られる音というのはかなり先進的なものだと思えるのだ。

〝音斎処〟では今後このような方向でのレコードコンサートも企画していきたい。

最近の関心事

レーザーターンテーブル(以降、LT)のフォノ出力のラインレベル化とフォノEQ未通過の音、というのが最近の私のもっぱらの関心事である。
とは言え、フォノEQ未通過の音は、いま里帰りしているLTが帰ってきて、実際に聴いてみないと何とも言えないことなのだ。

そこでLTのフォノ出力ラインレベル化について少し‥‥。

レコードプレーヤー(再生装置)であるLTは、当たり前のことだが、一般的な針を使ったそれと同様、レコード盤の音溝をトレースして、そこに刻まれた音の波形を再生している。針の場合は実際に針が音溝に触れてトレースしているのに対し、LTはレーザー光によってその音溝をトレースしている。トレースよりもスキャンの方が当たっている。

針は音溝に接触して、刻まれた波形に従って振動し、その振動が電気信号に変えられ、増幅されて我々の耳に届く。LTでは、レーザー光を盤面に照射し、反射光によって音溝の波形を電気信号に変換している。この二者には二つの重大な違いがある。
一つは接触しているか否か、今一つは発電している場所である。

発電と書いたのは意味のあることで、物理的な波形を電気信号に変えるには、波形をトレースする針の振動を電気信号に変換する必要がある。この変換がまさに発電なのである。これは「電磁誘導」と呼ばれ『フレミング右手の法則』で説明される。

レコード盤が発明された当初は、単純に針で得られた震動音を、大きなラッパ型のスピーカーで聴いていた。この原理は「糸電話」と全く同じである。
処がこの方式ではきこえる音量に限界がある。より大きな音を得るためには、より大きなスピーカーが必要となるが、そこには自ずと限界と制約があるわけだ。そこで考え出されたのが発電方式である。

振動を電気に換えて、その電気を増幅すればより大きな音が得られるのでは、と考えたのだろう。その発電の役割を担っているのが、一般的なレコードプレーヤーに付き物のカートリッジである。
カートリッジとは、振動体である針と発電体である磁石とコイルとが一体化された箱のようなものだ。カートリッジの基本的な構造は、発電機やマイクロフォンと同じである。つまり磁石とコイルを使って電気を作る、つまり発電するのだ。

この方式の欠点は、以前よりも大きな音量を得られる様になったものの、発電で得られる電気は微量であるため、その電気を大きくする、つまり『増幅』をしてやらなければ鳴ら(成ら)ない点だ。
カートリッジがどれ位の電気を発生させられるかというと、例えばアキュファーズのAC-5で0.24mV(1KHz 5cm/sec)とかなり微弱なものだ。デノンのDL-103で0.25mV、同じくDL-110で1.6mVである。普通のオーディオ機器(CD再生装置など)のライン出力が0.5Vから1V位の間なので、高出力型と呼ばれるカートリッジでもかなり微弱な電気しか得られないのだ。つまり、レコード盤に接触しながら、レコード盤に最も近い場所で発電しているカートリッジで得られる電気には、自ずと限界があるといえる。

他方LTでは、まずレコード盤と物理的に接触して発電をしていない。光の反射により発電をし、しかもその発電はレコード盤から離れたところで行われている。(光をどのように電気に換えているのかは、私では理解できないので、ここでは説明しないが‥‥。)その結果、カートリッジで得られる電気よりもはるかに大きな電気を得られるようなのだ。
実際LTのフォノ出力は「大本(おおもと)」では、ラインレベルの電気を得ているという。(これには、どうも鏡が関係しているように思うのだが‥‥。)

ところが製品としてのLTのフォノ出力は、カタログ上では3.2mV(1KHz 5cm/sec)である。先のDL-110の倍の出力がある。しかし、これはフォノ出力としては高い方であるが、ライン出力に比べるとケタ違いに低いのだ。なぜなんだろう。という疑問は残るが、それは後回しにする。

ここで、どうしてフォノ出力のレベルが問題になるのかを説明したい。どのような理由からフォノ出力で大きなレベルを得たいのか、である。簡単に言ってしまえば、小さなものを大きくする時には、必ずといっていいほど、歪みが生ずるからである。つまりよい音が得られないからである。

電気信号を大きくすることを増幅というのだが、この増幅は歪みとの戦いでもある。増幅は英語では「amplification」、動詞なら「amplify」で、オーディオ用語で必ず表れる「アンプ」はここから来ている。さらにオーディオの世界では、この「アンプ」は『金のかかるもの』の代名詞といっても過言ではない。なぜ金ががかかるかといえば、先に述べた「歪みとの戦い」には膨大な戦費が必要となるからだ。(湾岸戦争か?)
逆に考えれば、歪みを小さくするには、増幅回路が短ければよい‥‥結局当たり前のところに戻ってきた感がある。

〜 続く 〜

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良い音ってなんだろう

音は場所で決まる‥‥?!

当たり前のことだけど、実際に眼の当たり、じゃなく耳の当たりにすると、へ〜こんなに違うんだって感心してしまう。

オーディオ・マニアの多くは、スピーカだよスピーカー、って一刀両断的なことを言われるが‥‥
どのスピーカーで聴いても、エって驚くほどよい音がする場所がある、というのを体験してしまった。その場所が、〝音斎処〟を開催している、岩村町にある居住者のいなくなった古い民家、Y邸である。

今まで〝音斎処〟に来てくださった方々ほぼすべてが、なんでこんなによい音がするの、とか、家で聴くのとなんでこんなに違うの、とか驚かれる。プロのミュージシャンも感心してしまう音のよさなのだ。でも、いったいなんでだろう?

〝音斎処〟の数少ない写真でもお分かりいただけると思うが、ごく普通の民家である。勿論ごく普通といっても現在のではなく、昭和のころの話だが。なので今とは比べ物にならないくらい密閉性にかける。人が住んでいないので尚更、壁の隙間から外は見られるは、ガラス窓は割れているは、風が吹き抜けるどころか猫の通り道になっているほどオープンな空間なのである。
そんなオープンなのに、音は逃げていかない。
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城下の町屋に多い、軒幅が狭く奥に細長い、所謂「鰻の寝床」(鰻が実際真っ直ぐになって寝るのかどうかは知らないが)であり、それに沿って居住部分が作られている、昔ながらの作りだ。
天井は低く、六畳ほどの部屋がいくつか連なり、それぞれが襖一枚で隔てられている。
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〝音斎処〟を開催している空間は、そうした部屋が三つほど並んでいた処を、襖を取り払い畳を取り払い、応急的に板を張りつめてある様な場所だ。六畳間が手前から奥に向かって三つか四つ並んでいると想像してもらえばよい。
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そんな場所(というと叱られるが)なのに、とんでもなく音の広がりと伸びが感じられる。なんでだろう?音響に詳しい方に是非一度解説を願いたいと思っている。

〝音斎処〟で通常使っているスピーカーは、ボーズのアクティブ型のものだ。写真で分かる通り決して大きなものではない。どちらかといえば小型、元々マックとつないでディスクトップで使用するのを前提としたものだ。
ところが、これがこの場所だと良く鳴るのだ。音の伸びも良いし、バランスも結構いける。
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こちらは、今回(5月8日)初めて使ったJBLのスピーカーだ。ボーズに比べればウンと大きなものだが、駆動しているアンプは真空管で五W出るかでないかのものだ。
これも良く鳴ってくれる。当然スピーカーの特性があるので、それぞれの特徴はあるが、どちらも良い音を出してくれるのだ。JBLだから良いわけではないし、ボーズだから良いわけでもない。

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今回使ったシステムをそのままそっくり別の場所に持ち込み、同じアルバム、キース・ジャレットの「ケルンコンサート」をかけてみた。
すると、印象が全く違うのだ。個人的な感じとしては、伸びがやや少なく、薄い感じがした。何かモノたらない感じがした。いや〜こんなに違うんだ、同じスピーカーでも‥‥とちょっと驚いた。
水川撮影
ところが‥‥である。
この場所(イタリアンレストランであるが)で、オーナーの愛聴盤、1954年録音のジャズのLPをかけた途端、これがドンピシャの音で鳴り出した。この音のためにこの店を造ったんでは、と思うくらい馴染んでいて、しっとりした感じで鳴ってくれた。ジャケットを見ると、なんとモノーラル盤。とてもモノーラルとは思えない厚みのある音‥‥。
そんな音を聴いてしまうと、また悪い虫がモゾモゾと這い出してくるかもしれない。(上の写真はM氏撮影のものをお借りしました  )

ということで、今回の一端の結論は、音は場所で決まる。さらに言うなら、レコード(の録音、つまりレコード盤に刻まれた音の善し悪し)によって決まる。決してスピーカーでだけで決まってしまうわけではないのだ。勿論、レコード盤に刻まれた音を忠実に再生してくれる装置が必要ではあるけれど‥‥、といったことになる。

キース・ジャレットの誕生日

〝音斎処〟缶バッジ 新 〝音斎処〟レコードコンサート@安田邸 五月八日(日)は無事終了しました。
 今回も延べ10名ほどのレコード好きが聴きに来てくださいました。

 今回が初めてという方は、岩村の老舗酒蔵でみかけた『キース・ジャレット』『ケルンコンサート』に魅かれて、分かりづらい、説明しづらい場所を、ネットで探して‥‥、ということでした。
 今一人は、赤いトレーナーとジーパンという若々しい出で立ちがお似合いだった‥‥お話をうかがうと、私より一回り以上も年長『もう八十の方が近いですよ』とのこと。若い頃はアルバイトでNHKでレコード盤を回してましたよ、と。レコードにもオーディオにも詳しく、ジャズをこよなく愛しいるとのことでした。

 開催ごとに新しい音楽好きが少しずつ増えていく、まか不思議な経験をさせていただいています。〝音斎処〟に来られた方の何人かに、毎回「ありがとう」というお言葉をいただくのですが、基本的に自分たちの好きなことを勝手に自分たちで楽しんでいる我々にとっては、それこそとてもとても「ありがたい」お言葉です。

 次回は、六月二十五日(土)「昭和歌謡」をハイレゾでおおくりする予定です。

安価にレコードをハイレゾ化する方法

手持ちのレコードをハイレゾ化したいという考えている方は多いのではないだろうか。
巷には「一発でレコードをCDに」的な製品が色々と出回りつつある昨今、食指が動いている方もきっと多いのではないかと想像する。というのも、かくいう私もその一人だったからだ。
だが、結局その手の製品には手を出さずに過ごしてきたのには理由がある。ほとんどの製品がハイレゾには対応していなかったからだ。

ハイレゾってなにと問われれば、一般的にはCDの音質を超えた音質と応えることになるのだが、今一つ分かりにくいかもしれない。もっとざっくり言ってしまえば、アナログのレコード盤から聴こえる音に限りなく近い音ってことになる。まあ、これでも結構分かりにくいのだが‥‥。
ハイレゾについての技術的・理論的な詳細は、私などよりも丁寧に分かりやすく解説されたものがネット上には沢山あるので、ご自身で検索していただくこととして、ここでは192kHz・24bitをハイレゾの基準として、比較的安価にレコードのハイレゾ音源化を達成できる方法を、自身の経験からお伝えしてみたいと思う。

安価とはどの位かをまずはっきりしておかねばならない。なぜならオーディオの世界では「20万円」でも安価、「100万円」でも安価というようなことは当たり前にあるのだからだ。
ここでの安価は「五万円を超えない金額、できれば三万円以内」ということだ。

まずレコード盤をハイレゾ化するにあたり条件がある。というのは、ハイレゾ化とは、アナログをデジタルに変換することだからだ。
従って、
⒈コンピュータが必要
⒉レコード・プレーヤーが必要
⒊アナログをデジタルに変換する機器が必要
と、最低でもこの三種類の機器と肝心のレコード盤が必要である。
そして、コンピュータにはレコード盤を録音するのにソフト(アプリケーション)が必要なのは言うまでもない。

さて、前述した「五万円を超えない金額」でこのすべてを揃えるのは、正直無理である。
「五万円を超えない金額、できれば三万円以内」でレコードのハイレゾ化を実現するには、既にコンピュータは持っていて、レコード・プレーヤーも持っていることが前提の話となってしまう。
コンピュータは持っているが、レコード・プレーヤーを持っていないという方であれば、最近ソニーから五万円台(ソニーストア価格)でハイレゾ対応のレコード・プレーヤーが発売されたばかりなので、迷わずこちらをお勧めする。この機種は今年三月に発売以来、予約・注文が相次ぎ出荷遅延が起きるほどの人気商品となっている。

閑話休題

本題に戻り、『安価にレコードをハイレゾ化する方法』の対象者は以下のような方を念頭に置いている。
⒈それなりにレコード盤を持っている
⒉コンピュータは持っている
⒊レコード・プレーヤーも持っている
⒋今もっているものを元にレコード音源をiPodやMP3プレーヤー、ハイレゾ・プレーヤー等で持ち歩きたい・保存したい

レコードをハイレゾ化する手順は、ごく単純化すると以下のようになる。
 
レコードをプレーヤーで再生する ⇒ 再生している音をコンピュータに取り込む
言ってしまえばこれだけのことだが、ここで最も重要なのが『アナログをデジタルに変換する機器が必要』ということだ。
アナログの世界では、プレーヤーとレコーダーをコードでつないでしまえば録音ができたのだが、それはアナログ同士で電気的な遣り取りをしているだけだったからだ。コンピュータに録音するとなると電気的な遣り取りを、コンピュータで扱えるデジタルに変換してやる必要がある。デジタイズである。このデジタイズにはハードとソフトの二つの要素が必要なのだ。そして、その両者がレコードのハイレゾ化において価格的な障害となっているのである。

まず、ハードだが、これは一般的にADCとかDACとか呼ばれるものだ。ADCはAnalog-Digital-Converter(アナログ・デジタル変換器)、DACはDigital-Analog-Converter(デジタル・アナログ変換器)と呼ばれるもので、その両方の機能を持っているものも市販されている。いずれにせよ、アナログ音源を録音のためにデジタルに変換し、そのデジタル音源をスピーカーで聴くためには再度アナログに戻してやる必要がある。そのために、デジタイズ、ハイレゾ化にはこうした機器が絶対に必要なのだが、実はこれが結構高価なのだ。勿論ピンからキリまであるのだが‥‥。ここでは、どちらかというとデジタイズ初心者向けに、この変換用の機器とソフトのコスト・パーフォーマンスの高いものを紹介してみたい。

ヤマハには色々な音楽関連の製品があるが、ミキサーにも伝統的に面白い製品がある。
インターネット配信をサポートするウェブキャスティングミキサー』と銘打たれた小型のミキサーがそれで、低価格にもかかわらず192khz・24bitのハイレゾ対応USBオーディオインターフェースを備えているのだ。
私が使っているのは、
AG06という機種アマゾンで2万円以下で購入したが、これ以外にもチャンネル数は少ないが機能的に同等なより安価な機種もある。この機種はどれもAD/DA両方の変換機能を備えており、USB経由で192kHz・24bitのハイレゾ録音が可能である。この「192kHz・24bit」がUSB経由でサポートされていてこの値段は、極めて安価だと思う。
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コンピュータとこのミキサーがあれば、あとレコード・プレーヤーをミキサーにつなげばレコードのハイレゾ化の準備はホボ完了なのだ。

と、ここでアナログ・レコードやアナログ・オーディに知識のある方は、ちょっと首を傾げるかもしれませんね。
フォノ・イコライザーはどうするの?

実は、レコードのハイレゾ化に際してハードルを高くしている要素の一つに、フォノ・イコライザーの存在がある。安くても信頼できるものはこれだけで二万円くらいはするのだ。
ここでフォノ・イコライザーの役目を説明しておくと‥‥;レコード盤に刻まれた音溝(グルーブ)は、実は演奏された音そのままを溝に刻んではいない。詳しいことは自習にお任せするが‥‥、単純に言うと「低音部分を減衰し、高音部分を強調する」という処理をして溝に切っているのだ。なので、再生するときには逆の操作が必要となる。その操作をしている機器がフォノ・イコライザーだ。最近発売されるレコード・プレーヤーはこのフォノ・イコライザーを内蔵したものが多い。先に挙げたソニーの新製品もフォノ・イコライザー内蔵型である。
大雑把だがフォノ・イコライザーがなぜ必要なのかはお分かりいただけたものとして‥‥;

今回は、せっかくコンピュータを使ってのハイレゾ音源化なので、フォノ・イコライザーの役割をコンピュータ上の編集ソフトに任せることにする。
先に『コンピュータとこのミキサーがあれば、あとレコード・プレーヤーをミキサーにつなげばレコードのハイレゾ化の準備はホボ完了』と書いたが、コンピュータにはハイレゾ音源化の為の編集ソフトが必要で、この編集ソフトが結構高価だったりする。マックを買うとついてくるガレージ・バンドというソフトでも代用はできるが、これはせっかくの192khz・24bit音源の編集には対応しいないのだ。そこで、192khz・24bitのハイレゾ音源編集用に新たなソフトをインストールする必要がある。お勧めはAudacityというフリーウエア(無料のソフト)。マックにもウインドウズにもリナックスにも対応しているソフトで
こちらでダウンロード可能である。
Audacityの使い方に関しては、さほど難しい操作は必要ないので、インストール後すぐに使い始めることができるとはずである。
このAudacityの編集機能の中に「イコライゼーション」があり、そこで「RIAA」を選べば、フォノ・イコライザーがなくてもレコードの音をフォノ・イコライザーを通したのと同じように録音・再生できるのだ。
ただ一つだけ注意が必要なのは、レコード・プレーヤーからの再生音をミキサー経由でコンピュータに取り込んだだけでは、音量が極めて小さなものになる。そのため、Audacityの機能を使ってこれを「増幅」してやらなければならない。

実はフォノ・イコライザーの機能をソフトウエアに任せるという手法を、レコード音源のハイレゾ化で最初に取り上げたのには理由がある。一つは上述した通りコスト的な問題だ。今一つは、このフォノ・イコライゼイション自体の抱える闇というか謎みたいなものがある。(詳細はここでは省略するが)極めて単純化すると、一台のフォノ・イコライザーですべてのレコード盤に対応するには無理がある、ということだ。そのため、将来的なことも考慮して、フォノ・イコライザーの部分はソフトウエアに依存しておいた方が音質的にも有利になるということである。

こうしたデジタイズにあたっての手順や操作方法などは、今後〝音斎処〟でのワークショップでお伝えしたいと考えている。

今回は『「手持ちの」レコード、レコード・プレーヤー、コンピュータ』にヤマハのAG06とAudacityを追加すれば、かなり安価にレコード盤のハイレゾ音源化が可能であることを理解していただけたらと思う。

こんなこと考えながら‥‥

意義

〝音斎処〟今後の予定

 本年二回目の〝音斎処〟「ビートルズ特集」は盛況のうちに終了しました。おいで頂いた皆さん、ありがとうございました。

 さて、次回以降の予定ですが…。

 来月五月は、キース・ジャレットの誕生日である八日(日)に、キース・ジャレットのケルン・コンサート(LP二枚組)を中心に、ジャズのレコード盤をいくつか聴く予定です。この日は、〝音斎処〟初の夜の部も予定しております。夜の部に関しては、また詳しくお知らせしたいと思います。

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 六月は、廿五日を予定しています。が、まだ確定ではないので変更の可能性もあります。
 この回は少し趣を変えて、ハイレゾ音源を楽しんでいただこうと思います。『アナログとハイレゾが聴けるお休み処』というのが〝音斎処〟のキャッチフレーズでもあり、今までアナログ中心に、しかもワン・アーティストを中心に取り上げてきたのを、初めてハイレゾ音源に、複数アーティストでお楽しみいただこうと思います。
 内容的には、最近テレビでも結構取り上げられて、特集番組なども組まれている『昭和歌謡』を、シングル盤として発売されたものを中心に取り上げたいと思います。

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 ここからは主催側の勝手な理屈で申し訳ないのですが、シングル盤のレコードを再生しようとすると実は結構時間がかかるのです。7インチのレコード盤一枚の裏表に一曲ずつ、計二曲しか録音されていないシングル盤は、複数のアーティストを取り上げるとなると、レコード盤の交換に時間がかかりすぎ、聴かれている方に間延び感を与えてしまいます。地元の皆様から寄贈されたレコードにあるシングル盤を中心に、沢山の楽曲を、また普通テレビやラジオの番組では省略されてしまう、B面もあわせてご紹介したいと思っているので、六月の回は今までと手法を変えて、ハイレゾ音源を使ってのコンサートとしてみようと思います。

閑話休題

 ハイレゾ音源というと聞きなれないかもしれません。簡単に言ってしまうと、CDの音質より高音質、アナログ音源に近い音、と言われるものです。最近はハイレゾ音源として、CDやレコードという物理的な入れ物を使わず、ネットを使った配信・ダウンロードという形で販売されてもいます。

 〝音斎処〟ではレコード・コンサートのような活動をする一方で、実は地元の方々から寄贈された沢山のレコードを整理・保管、洗浄、保存・活用する活動もしています。いわゆるアーカイブということですが、その際にレコード盤一枚一枚をできうる限り最良の音質で保存するために、このハイレゾ化という手法を採っています。実際には、各レコードをターンテーブルで再生しながら、その再生音を録音しているわけですが、その録音というのが昔のカセットテープに録音するということではなく、コンピューター・ファイルとして保存する形で録音しているわけです。コンピューター上での録音形式(フォーマット)はいろいろあるのですが、〝音斎処〟が現在採用しているのは192kHz・24bitのPCM形式で非圧縮(AIFF)ファイルとしてアーカイブしています。

 〝音斎処〟六月の回ではこうしてアーカイブされたレコード音源を使って、昭和の歌唱曲(昭和歌謡)を取り上げようと思います。乞うご期待!!

About "On-Site"

We are going to have the records concert on April 16 2016 at "On-Site" in IWAMURA, ENA - GIFU - JAPAN. This time we'll present you the Beatles' vinyls, using 2011 Record Store Day Exclusive 7' Box Set and some other vinyls, and also we use ELP's Laser Turntable which is non-stylus turntable.

〝音斎処〟("On-Site") is the name of the place we hold the concert. Pronunciation of 〝音斎処〟 in Japanese is the same as 'On-Site' in English.〝音斎処〟 is also a kind of musical activities using a vacant house locating in IWAMURA.〝音斎処〟gives you the record concert using many kinds of vinyl records and old audio equipments those are donated from the townspeople.

If you or your friends are going to travel to Japan on April, please make sure to take a trip to IWAMURA, ENA - GIFU.
Using JR Chuo line from JR NAGOYA Station to JR ENA Station, then at JR ENA Station transfer to AKECHI Railway and get off at IWAMURA Station, you can get to IWAMURA easily.
If you are good at using train and lucky enough, about two hours' trip brings you to IWAMURA.


ジャケット0416英語版s

〝音斎処〟の今後の予定です

今後の予定

このスケジュールは、株式会社エルプのレーザーターンテーブルを使用した、バイナル・レコード・コンサートの開催会です。
四月十六日・五月八日については、開催日・演目とも決定していますが、以降の〈仮〉とあるもの「未定」とあるものは演目・開催日を変更する場合があります。

このスケージュールになくとも、〝音斎処〟常設のターンテーブルを使用して、不定期にレコードをお聴きいただける場合があります。

開催日などについてのご質問は電子メールにてお願いします。
On-Site@tajimiyori.com

〝音斎処〟の反省

 岐阜県恵那市岩村町で恒例となっている「ゆかしき里 いわむら 城下町の ひなまつり」のイベントの一つ「ひなまつり城下町音楽祭」に参加した3月26日の『山下達郎 名盤・アカペラ三部作を レコードで聴く @〝音斎処〟』でしたが、当初の予想を大きく上回る、延べ四十人程の方々にお越しいただけました。

 反省点はいろいろありますが、一番の教訓はネットの「いいね」はあてにできない、です。
 ネットの「くちコミ」なんて言葉をマスコミやネットのSNSなどを巧みに使いこなす方々はよく口にしますが、あまりあてになりませんね。SNSの情報発信力なんてのは、一種の気休めみたいなものだと痛感しました。やはり一番確実なのは一対一の対人関係、人間関係です。それと実店舗に貼られたポスターや、実店舗の方々の口で宣伝してもらうことが何よりです。

 今回私もやりましたが、自分の友人・知人の中で興味を持ってくれそうな方にポスターを添えたお誘いの手紙を書く。これが一番です。わずか五人ほどにこうしたお知らせをしたら、その中のお二方がお友達を連れてやってきてくれました。そのお友達だけで十人近い参加者が…。あと、いつも行く喫茶店のマスターの紹介で見えた方が五、六人…。町内のイタリアンなお店に貼らせていただいたポスターを見て超コアなファンが…などなど。
 来ていただいた中にはコアな山下達郎ファンも何人かみえ、同じく山下達郎ファンの強力な協力者M氏と達郎コンサートのコアな話題で盛り上がってましたね〜

 空き家再生スペースなので居心地は決して良くはありません。音の響きは抜群なのですが、窓ガラスは割れてしまって入っておらず紙で塞ぎ、壁は造作が悪くなって外が見えたり、もちろん暖房といっても石油ストーブが一つだけ…そんな中で前半LP一枚半の約一時間、後半LP一枚半の約一時間ずーっと耳を傾けて下さいました。前後半の途中は寒さ対策を兼ねての休憩時間として…それでも最初から最後まで聴き続けてくださった方も何人かいらっしゃいました。
 今後回数を重ねるたびに来てくださる方が増え、それに伴って居心地も良くできるようにしていきたいのですが、まだまだ資金のメドが立たないのが現状です。

 今回もそうでしたが、今後もしばらくは参加は無料で、維持費として珈琲100円をご協力いただくという方式ですが、行く行くは幾許かの入場料を頂戴して収益をだし、空き家スペースの快適化を実現したいと思っております。

 ということで、来月は四月十六日(土)、その次は五月八日(日)に〝音斎処〟開催を予定しております。
 岩村町内のどこかで〝音斎処〟告知のポスターを見かけられましたら、是非友人・知人の方々にもお知らせくださるようにお願いします。

山下達郎・アカペラ三部作 レコード・データ

『山下達郎 名盤・アカペラ三部作を レコードで聴く @〝音斎処〟』で使用した、山下達郎さんのレコードのデータをアップします。
ファン必聴の独りアカペラ・アルバムの内容をご確認ください。

この四枚の中で、〝
ON THE STREET CORNER 3〟だけは手持ちの盤がなく、ネットでも探してみましたが見つからず、急遽無理を言って株式会社エルプの竹内さんにご相談した処、快くお手持ちの盤をお貸しいただけました。
この場を借りて心より感謝をいたします。

お借りした〝
ON THE STREET CORNER 3〟は、竹内さんが全く未開封のまま持ってられたもので、今回の〝音斎処〟での使用にあたり開封していただき、ご自身で盤のチェックをされた上、お送りいただきました。
従って、今回〝音斎処〟で〝
ON THE STREET CORNER 3〟を聴かれた方々は本当にラッキーな方々で、恐らくこのアナログ盤を二度と聴くこたはできないかも知れない程の貴重な経験をされたことと思います。


オンスト

オンスト1

オンスト2

オンスト3

この件に関するお問い合わせは、On-Site@tajimiyori.comまでお願いします。
尚、返信が遅くなったり、返信をしない場合もありますので予めご承知おきください。

〝音斎処〟ってどんなとこ?

〝音斎処〟とは

ちょと考えてみた;

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 もう一般的には死語になってしまったが〝エアチェック〟という言葉がある。Macの辞書で調べると『エアチェック air-check;放送番組を受信し録音・録画すること』とある。私がこの言葉を普通に使っていた頃はまだ、誰もが録画装置を持っていた時代ではなかったので、エアチェックといえば基本的にはFMチューナーから音楽番組を録音することだった。その少し前、高校受験の勉強をしながら聴いていたAMラジオの深夜放送で流れてくる気になる曲を、オープン形式のテープレコーダーで録音するのが、私にとってのエアチェック事始めだった。カセットテープレコーダーはまだ高額でラジカセなんてものはまだ出現してなかった時代だ。
 
 そんな時代のエアチェックと現今流行の違法ダウンロード
...この二つの行為、似て非なるものだと思うのでそのことをちょっと考えてみた。

 一見、どちらもタダで楽曲を複製して楽しむ行為であり、同じに思うかもしれないが、決定的な違いが二つほどあるように思う。一つには音の質、いま一つは取得の手間、である。

 エアチェックの場合、音源は基本的にAM或いはFMのラジオ電波である。したがって音の質は受信場所や受信装置の状態で大きく左右され、また原音(その音のソースであるレコードの音)に比べれば確実に劣っているといえる。『エアチェックで得られる音の質 < ソースの音の質』の不等式が成り立つわけだ。他方、ダウンロードで得られる音の質に関しては『ダウンロードで得られる音の質 = ソースの音の質』という等式が成り立つ。その理由は明らかで、これがデジタル技術の最大のメリットであるわけだ。この不等式、等式を少し書き変えてみると、このことの本質がもう少しわかりやすくなるかもしれない。

『エアチェックで複製として得られる音質 < 商品であるソースの音質』
『ダウンロードで複製として得られる音質 = 商品であるソースの音質』

この式から読み取れるのは、アナログとデジタルの音情報の差異であるとともに、それが販売に及ぼす要因であろう。

 エアチェックの時代、つまりアナログ時代には常に商品の方が品質が高かったわけです。それゆえ、ラジオ放送の音楽番組で音源を流すメリットがあったわけであり、エアチェックという行為が楽曲販売のプロモーションとなり得たわけだ。実際ラジオで聴いてレコードを買うというのは普通の感覚だった。そもそも、商品の方がオマケよりも品質が良くって当たり前、グリコだってオマケはあくまでもオマケであって、オマケがあるからグリコの品質が高くなるわけではない…というのが、その時代の一般的な共通知であり共通価値であったのだ。
 ダウンロードの時代、つまりデジタル時代になると商品とその複製物の間に品質の差がなくなってしまったわけだ。これは、売り手にとっては販促や物流にかかる費用が大幅削減できるメリットが得られたわけで、つまり儲けを大きくできるという目先の利益があったわけだ。ところが、そのメリットそのものがデメリットでもあり、結果として楽曲販売の低迷が起きてしまった。
 さきに書いたごとく、グリコのオマケはあくまでオマケ、という共通知が、レコードジャケットはオマケ、といった感覚を蔓延させたのかもしれない。オマケを省けばそれだけ儲かる…しかも、商品はデジタルデータで複製簡単だし、売れたら丸儲け的な感覚である。こうした売り手の感覚はすぐに買い手の感覚として現れ、やったーコピーの手間めっちゃ省ける〜的にCDの販売額にもろに影響を与える事態になってしまったと思われる。

「作り手」・「使い手」、「売り手」・「買い手」、どちらもが時間と手間をかけてこそ初めて対等な関係が築かれる。どちらかが手間を省けば対等な関係は崩れ、結果としてレベルの低い対等な関係が出現する…そんな事なのではないだろうか。

 エアチェックの時代には、流れてくる楽曲を聴きながら、自分の気に入った曲のみを録音するという行為が普通だった。つまり、自分の好きな曲を手に入れるのに随分手間をかけていたわけだ。録音することも手間であるが、そもそも番組を聴くという行為も手間である。
 今ではそんな必要はない。どこかの音楽番組で知った楽曲名を、インターネットに繋がった個人用コンピュータや個人専用持ち歩き電話装置に入力してやれば、すぐにその在りかが見つかって、自分のものにしたり或はその場で聴いたりできるのだ。だから、手間が無いとは言わないが、手間と同じくらいに思入れが少ない。その手間すら厭う御仁も少なくないと聞く。つまり音楽に思い入れなど不必要というわけだ。
「学生の頃友人からレコードも買ってないのにファンなの?」「そんなのレコード買って聴いてから言ってよ」って言われたことがあるけど、今は通用しない感覚だ。同じCD何枚も買って一度も聴かないで捨てて、握手だけしてる人がファンと呼ばれるご時世だし、そのグループのCDを何枚聴かずに捨てたかがそのグループ自身から評価され幾度も握手をしてもらえるご時世だから。

 良いとか悪いとか、どちらがあるべき姿だとか、どちらがより高尚だとかいった問題ではなく、私自身は今のあり方が好きにはなれない。

 パスカルはパンセの中で「人間は考える葦である」と言ったが(この表現は正しく無いな〜 パスカルが言った言葉を死後にまとめたのがパンセだからな〜)

 ただ、その好きになれないというのは、過去も現在も知った上での比較として好きになれない、それを選ばない、ということであって、MP3やハイレゾを知らない・経験してない還暦過ぎの年寄りとして好きになれないのではない。CDのかけ方も知らない現代の若者が、自分がやってる聴き方しか知らなくって言う好きとは同じではない …… そんなことを、今日五人目のビートルズ(の一人)と言われたジョージ・マーチンの逝去を知って、改めて考えてみた。

【注】五人目のビートルズと言われる人物は、私の知ってる限りでも三人ほど存在する(した)。スチュアート・サトクリフ、ブライアン・エプスタイン、ジョージ・マーチン、ピート・ベスト…その中の一人という意味です。

〝音斎処〟は「せんしょ」です

〝音斎処〟とは「せんしょ」です

〝音斎処〟レコード三原則

三原則

〝音斎処〟アーカイブサービスについて

アーカイブサービス

〝音斎処〟開催の場所について

〝音斎処〟場所

こんなの考えてみた...使えるか?

 〝音斎処〟のロゴをこんなのにしたいと…。 

〝音斎処〟ロゴs

 やっぱ、ちょっと変えてみた。 

〝音斎処〟缶バッジ v2
 こうしたものを説明するのって、結構無粋なんだろうけど、一応何をイメージしたかってのを…
 円形というのは勿論レコード盤を表しているけど、まぁCDでもいい訳で、最近はデジタイズしたハイレゾ音源をDVDで渡してるので、そうしたメディアを円で表して…
 次に、中ほどの黒い七角形は…レコード盤を横から見たところ、レコード盤の黒というのは、レーザーターンテーブルで再生可能な色でもある。右寄りのV字の凹みはレコード盤のグルーブ(音溝);でもって、その上の家をひっくり返したような形は、ターンテーブルについているカートリッジと針先をイメージしてる。
 その右隣の垂直線とともにこれらの線が赤いのは、レーザーターンテーブルのレーザー光をイメージしていて、五つの線を使っているのは、レーザーターンテーブルで使われているレーザー光の数とその照射位置を表している。
 まぁ、こう書くとホント説明にしかならないのだけど、もともとはレーザーターンテーブルの仕様書だとか説明書を読んでて、だんだんとイメージが湧いてきたものである。なので、レーザー光を表す赤い線は、できる限り細いものを使っている。


 FacebookとTwitterはこれを使おう! 
〝音斎処〟缶バッジ v3sb

 そんなこんなで、思いついたデザインを元に缶バッジ(私の頭の中では、カンバーバッチ;明日映画見に行くんだった)を作ろうと考えたら、いろいろ支障が出そうになった。
 そこでカンバーバッチのイメージを実寸の3.2センチに落とし込んで調整したのがこちらのヴァージョン;
 文字のポイント調整と画数の多い漢字の使用を最小限にし、赤い線がつぶれて見えなくなるのを防ぐために、やや太めに設定してみた。
 これなら3.2センチでも視認性が良くなり、怪我の功名かFacebookとTwitterのプロフィールにもぴったりになった。
 めでたしメデタシ

と思ったら…更にもう一捻りをということで;
こちらの方が、漢字の感じが柔らかくなる。

やはり、こうした作業ってポイントを指摘してくれる第三者が非常に重要だなって実感しました。

〝音斎処〟缶バッジ v3sb2



ロゴ160303

山下達郎さん、アカペラ三部作をレコードで聴く!

 いよいよ明日3月1日より、恵那市岩村町にて毎年春の恒例行事、「いわむら城下町のひなまつり」が開催されます。期間は、4月3日(日)までの一カ月余…期間中の各週末には、ひなまつりに因んだイベントが開催されます。
その中で、3月26日(土)には「城下町音楽祭」が開催され、日が落ちてからは「宵のひなまつり」があります。
詳しくはこちらをご覧ください。

 3月26日(土)の「城下町音楽祭」で城下町岩村の各所でライブイベントなどが開催されますが、〝音斎処〟もこれに参加しています。
 今回〝音斎処〟では次のようなレコードを使って、光学式ターンテーブルの『レーザーターンテーブル』を使用し、管球式のプリアンプを使った温かい音で、山下達郎さんのアカペラを楽しんでいただきます。

   場所:恵那市岩村町 安田邸〝音斎処〟
             
※ ごへい餅の「みはら」さんの裏側です。
   
日時:2016年3月26日(土)
   開場:12時30分
   開演:13時 終了:15時30分頃
   入場無料 席数は30程を予定(立ち聴き可能)


 ON THE STREET CORNER a ON THE STREET CORNER b


 ON THE STREET CORNER 1a ON THE STREET CORNER 1b


 ON THE STREET CORNER 2a ON THE STREET CORNER 2b

しばらくのご無沙汰でした

 なんと昨年(2015)の9月末に、MacのOSをアップデートしようとして、その途中にiMacが起動しなくなってしまいました。
 幸い、タイムカプセルでバックアップは取っていたので、データと使い慣れたアプリは無事だったのですが、使い慣れたiMacをどうするかで色々と試行錯誤…買い替えるまでに結構時間がかかってしまいました。
 その間MacBook Airで急場をしのいでいたのですが、なんせ容量の少ないMacBook Air故iMacに入れていたアプリとは構成が異なり、結果的にこのサイトやブログを更新できないでおりました。

 アーリ-2008の先代iMacは、アップルのサポート曰く「ビンテージですね」ということで、アップルの修理対象からは完全に外されているということ‥‥昔ならば、つまりアップルストアなど存在していなかった遠い昔、アップル専門店に持っていけば何とか直してくれたような修理でも、今やそうしたお店を探すのが大変な時代に、ユーザーの環境は良くなったのか悪くなったのか考えさせられる状況になってしまいました。
 基本的に三年くらいで買い替えることを前提にモノが作られているとしか思えないのが結構悲しいのです。

 そうは言え、これからやりたいことを考えるとMacBook Airだけでは使い勝手が悪いので、思い切って27インチのiMacを購入した次第なのです。
 新しいiMacの使い心地はというと…画面がでかい!使い勝手がいいだろうと現状で一番大きな画面にしたのだが、なんでもでかけりゃいいわけではない、と痛感した。ポインターの移動範囲が広すぎ、結構鬱陶しい。まあこんなことはそのうち慣れるんだろうから枝葉末節なんけど、一番の問題だとわかったのは、周辺機器との接続方法の変更である。ファイヤーワイヤーが使えない。

 ジョブズの時代からアップルはこうしたことを割と簡単にやってきたのだが、製品更新サイクルの長かった時代の感覚で使っている私などは、たかだか八年くらいで二つものケーブル規格が変わってしまうのが何とも情けない気がしてならない。かつてのSCSIと比べればはるかに場所をとらず軽くなったケーブル類であるが、さも周辺機器も新しいものに買い換えろ的なやり方は賛同できない。そうしなけらば商売が成り立たないのもわからないでもないのだが、やはり使い続けるということがこの世の中からう失われつつあるのは悲しいことである。今はやりの『ものづくり』っていうのはある意味嘘ではないだろうか、ともおもう。あるいは私の理解の仕方が世の中から遅れていて、ものづくりの現代の意味は「壊れやすく・すぐに捨てられるモノを作る」ということなのかもしれない。

レーザーターンテーブル名古屋試聴会

 明日7月20日は1年ぶりに名古屋で開催される株式会社エルプのレーザーターンテーブル試聴会に行ってきます。
 場所は昨年同様、名古屋の国際センタービルの五階にある和室です。12畳ほどの畳の部屋で20人くらいが試聴できる感じです。今年はどんな曲が聴けるのか楽しみですが、それよりもエルプの竹内さんに東京マンボオーケストラについて訊いてみようと思っています。きっと竹内さんならジュピターレコードに関しても何かしらの情報を持ってみえる気がしています。なんせ個人で所有するレコード盤の枚数が万を超えているレコード収集家ですし、エルプのレーザーターンテーブルを通じて音楽業界にも通じてみえるので、ネットで探すよりもきっと多くの情報が得られると思っているわけです。というわけで、明日はこのレコードと他に2枚のレコードを持って行くことにします。

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 あと二枚はレコードとしてはかなり録音状態がいい優れものだと私が思っているものです。
 レコードの価値は、普通に考えれば〝誰の〟レコードか、つまりアーティストの価値で決まるものですが、それ以外にも基準があると思うのです。その一つがいかに優れた録音であるかだと思います。アナログの醍醐味というのは、ある意味この録音の良さを感じられるかどうかにあると思うのです。CD以降のデジタル音楽というのが、いかにクリアな音質かを主眼に置いたものであるのに対し、アナログであるレコード盤においてはいかにマスターテープに忠実かに重点が置かれていたと言えます。それゆえ音の作り方がマスターテープをレコード盤にする過程、カッティングの過程、で大きく変わってしまうわけです。
 単純に言ってしまえば、現今のデジタル音楽製作では簡単に無音部分を本当に無音(つまりはデータ無し)にできてしまうので、S/N比というのはあまり考える必要がないのですが、アナログにおいては如何に無音部分でノイズを乗せないかというのが重要になると思うのです。わかりやすく言うと、CDでは曲と曲の間は完全に無音になっているのに対し、レコード盤ではノイズが乗っています。それがスクラッチ・ノイズなのかテープヒスなのか、はたまた全く違うノイズなのかは別としてです。
 で、本題に戻ると、こうしたノイズを抑えて、ダイナミックレンジを大きく取られた音というのはとても迫力のある、聴いてて心地よいものになります。この心地よさというのはCDでは決して得られないものでもあります。そうした〝良い音〟をたくさんの人に聴いて欲しいと思っています。

BBCビートルズ・ストーリ冒頭のみのダイジェスト版全12回

BBC The Beatles Story Digest


1972年頃CBCラジオで放送された番組「BBCザ・ビートルズ・ストーリー」の全12回分の冒頭部分のみのダイジェスト版です。
当時のLLカセットデッキで録音したものをデジタイズして編集しています。従って決して音質は良くありません。
今回この編集のためにYouTube等を検索してみましたが、この番組に関してまともな音源が見つかりませんでした。
結構この音源を探してみえる方も多いようなことが検索結果ではわかりました。それもあって、こうしたダイジェスト版でも少しは意味があるかな‥‥と今回編集してみました。
一応手元には全12回分の音源があるので、少しずつ編集していこうと思っています。とは言っても全回の延時間は10時間を越すので、編集といってもとっても時間がかかります。聴き通すだけでも大変ですから、いつのことになるかは今の処わかりません。興味のある方は気長にお待ち下さい。

ビートルズ・ストーリー第一回冒頭のみ

mp4にて;
ビートルズ・ストーリー第一回冒頭のみ

mp3にて;
ビートルズ・ストーリー第一回冒頭のみ

SONY TC-2890SD 解体


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レトロ or ヴィンテージ

こうしたものはさほど価値があるものではないのでヴィンテージとは言えないのかもしれない。しかし1970年代、ソニーのウォークマン発売以前、のレコード・オーディオ全盛期に活躍していたオーディオ機器であることは確かです。ここに載せた製品はどれも私自身が学生時代の1974年から1979年の間に購入し、結局捨てられないで今まで使われないままに埋もれていたものです。
退職して時間と心に余裕が出てきたので、ほっておくのももったいなくチョコチョコと再生に取り組んでいます。
そのうちに岩村の〝音斎処〟でお披露目したいと思っております。


ソニーのコンデンサー・ヘッドフォン、タンディー・ラジオシャックの2wayスピーカー、
YAMAHAのA級動作可のプリメインアンプCA-2000


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ソニーのコンデンサー・ヘッドフォンは、知り合いの方のお子さんに修理してもらいました。
とても、柔らかで透明感のある音です。
ヤマハのアンプは、筐体を洗剤でクリーニングし、内部をエアーで吹き飛ばした後、プラグやスイッチ類を接点潤滑剤で磨きました。
まだ接点の埃が残っているようで、時々スイッチング時にバリバリ音がしますが、基本的な機能は全て使えるようです。
経年変化でか左右の出力バランスが崩れているのが残念です。ただいま、本格的にオーバーホールに出すか否か思案中です。




アイワのDC駆動可能なプリメインアンプAA-16X

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このアイワのプラグに合うACケーブルを見つけるのに苦労しましたが、やっと探し出したソニーのACケーブルが使えるようで、一応復活しました。
こちらも接点や内部の清掃後エージングを重ねています。スイッチング時のバリバリは少ないのですが、やはり左右の出力バランスが崩れています。
とはいえ、モニター用のアンプとして、あるいはiPhone再生用としては十分使えます。後で出てくる、トトリオの受信機用スピーカーと相性ぴったりです。



ソニーのフォノイコライザー内蔵ポータブル・ミキサーMX-510

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電池駆動のライン、マイク、フォノミキサーというのは、昨今ではあまり入手できないものです(当たり前か)。
これはちょっとしたレコードコンサート用にレーザー・ターンテーブルとマイクの両方が使えるので重宝しそうです。
やっとこれに合いそうなACアダプターも見つかり、改造して、AC駆動も可能となりました。




デンオン(現デノン)カセットテープ・デッキ

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昔取った杵柄、ならぬ昔録りためたエアチェックのデジタイズにただいま大活躍中です。
カセット・テープ全盛時の全ての種類のテープが再生可能なので重宝しています。
これはDENONの修理部門に持ち込んで直してもらいました。




通信機メーカーだったトリオ(現ケンウッド?)の受信機用スピーカー

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終活の際に発掘されたトリオの受信機用スピーカーで、恐らく昭和43、4年の頃のものです。
LANコードで作った極細スピーカー・ケーブルを使ってアイワのアンプで鳴らすと、結構いい音を出してくれます。
音としてはラジオに近い感じかな‥‥非常に懐かしい音です。



YAMAHAのキーボード用電源アダプター

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終活時の発掘作業で見つかった、ヤマハのキーボード用のこのACアダプターが電圧・容量ともソニーのマイク・ミキサーにぴったり!!
ただし、ミキサー側の極性が内外逆だったので、自分で工作してみました。

DENONのターンテーブル二機種の違い

こちらはDENONのDP-5000F

もともとは放送局用に作られたターンテーブルを母体としているため、アームリフト機構が付いていない。その代わりに回転数の微調整用ボタンが付いている。
なぜアームリフト機能が無いかというと、DJ(ディスクジョッキー)が予め音出しをしたり、MC終了後すぐに音を立ち上げるのには直接アームを操作したほうが確実であり、早いからだそうです。
それと放送局などの現場では、余分な機能が付いているとメンテナンスが煩雑になるため、できる限りシンプルなものが向いているからでもあるようです。アームリフト機構がなんらかの理由で機能しなくなったら放送事故‥‥なんてこともありうるからですね。
なのでこの機種では静止状態から規定回転数に立ち上がるまでに確か三分の一回転くらいしかかからなかったと記憶します。ということは、予め音楽が始まる場所を音出しして、そこから三分の一回転分戻したところでアームを下ろしたままにしておけば、MC終了後スタートボタンを押して最少時間でレコードを聴かせることができるわけですね。


DP5000F


こちらは
DENONのDP-55L

もともとはDJ(ディスクジョッキー;現在のDJではないので要注意)用途に作られたターンテーブルDP-5000Fとは違い、こちらの機種は完全に民生用(家庭仕様)なのでアームリフト機構が付いています。しかもセミオートで、LIFTERのDOWNボタンを押せば自動的にアームが下がり、片面終了後にはアームがアップします。
このアームリフターに関しては、レコード盤をターンテーブルに乗せた後にボタンを押せば、あとは勝手にアームが盤上に移動してダウンし、レコード終了後にアップしてアームレストに戻ってくる、というフルオートのものもありました。

DP-55L

その他の違い

この二機種の上記以外の違いは、ターンテーブル自体の違いというより、レコードプレーヤーとしての機能の違いというべきかもしれません。
この写真からはわかりませんが、DP-5000Fにセットされているアームには針圧調整機能が付いていません。これはどういうことかというと、DP-5000Fにセットされているアーム、DENONのDA-303という型番ですが、は同じくDENONのDL-103というMCカートリッジ専用に設計されたものだからです。したがって、このアームではカートリッジを取っ替え引っ換えして音の違いを楽しむと言うことができません。これも元々は放送局向けの仕様なのだそうです。もちろんヘッドシェル(カートリッジを取り付ける筐体)もDL-103専用のものなので、オーバーハングの調整もできないわけです。

と、ここまで書いてきて、思えばめんどくさいことをやってたもんだ、と‥‥。当時はそれが当たり前だったのであまり気にもならなかったのですが、今はレーザー・ターンテーブルがあるので、針圧もオーバーハングも全く考慮する必要などありません。レコード盤と物理的に接触しないレーザー・ターンテーブルではそうしたことは全く関係がないのです。
そうそう思い出しましたが、写真でわかる通りターンテーブルのアームというのはレコード盤の外周から中心に向かってわずかにカーブを描きながら移動します。レコード盤の半径を直線で移動しないんですね。一時期リニアトラッキング方式という針が半径に沿って外周から一直線に移動する機種もありましたが、結局主流にはならなかったようです。
レーザー・ターンテーブルの場合には、外からは見えませんが、レーザーピックアップが直線移動するようです。

〝音斎処〟の現地・現場

準備前・左奥の机の上にレーザー・ターンテーブルを置きます

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準備完了・今回はモノラルをかけるということで初めてADACをプリアンプとして使用しました
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こんな看板を作っていただきました(会場前)・看板があっても通り過ぎてしまうごくごく普通の建物ですが、築100年近く経っているとのこと
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こんな看板を作っていただきました(枡形にも)・岩村に通い慣れた方にはすぐにわかる場所ですね・左の花餅が飾ってある電柱のところが老舗家具「京屋」さんです・途中息抜きに京屋家具のご主人と奥さんが代わりばんこにレコードを聴きに来てくださいました、しかもご主人は自ら入れられた珈琲の差し入れを持参で‥‥本当に有難うございました
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外の様子です@枡形前メイン会場・メイン会場は入れ替わりで沢山のグループが演奏を‥‥こちらは陽の光が柔らかく春らしい暖かさでした
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家族連れのお客さん‥‥熱心にレコードについてお子さんに教えて見えました・この場面ではお父さんがレコード盤の溝とレコードの針についてお話しされていました、お母さんと娘さんとに挟まれて足しか見えませんが、親子四人のご家族でした
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レーザー・ターンテーブルの音に聴き入るみなさん‥‥音楽好きの方にはとても好評でした・音楽好きの人にはアナログとデジタルの音の違いはすぐにわかるので、モノラルでもステレオ感のある音に熱心に聴き入ってみえました
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実はまだまだたくさんの方に聴いていただいたのですが、写真を撮るのを忘れてしまいました。というのも、熱心な方とのお話に夢中で‥‥殊に、このスペースの音の良さや、大音量でレコードを聴けることにみなさん感激されていました。「こんな大きな音で家ではかけられないもんな〜」という声が多かったですね。私としては、出したい音の六割くらいでしたが、普通の家庭ではそんな音でも聴けない状況がありますネ そうは言ってもご近所のことを考えて抑えていたわけですが‥‥。去年の五月に女城主の酒蔵をお借りして出した音を聴いてもらいたいな〜 きっとビックリ&大感激だろうな〜 私の去年のライブマジック&今年のリザードのように!!

今回お話しした中にも3000枚近くのレコードをお持ちの方がみえました。ブルーグラスとジャズが多いとのお話でした。ブルーグラスをそれほど集められている方を私は知らないので、ぜひそのコレクションでコンサートなんかしてみたいですね〜

レーザー・ターンテーブルについて多かった質問は;
・まずその原理ですね;CDもレーザー光を使ってるので、そのイメージが強く残っていて、波形を読み取るということにちょっと時間がかかるようでした
・次はデジタル処理の有無;レーザー・ターンテーブルでは一切デジタル処理をしていないのですが、その音の良さから逆にデジタル処理をしてるのでは?という質問が多かったですね
・後は値段に関する質問が多かったのですが‥‥この点は、初期コストは高いがランニング・コストを考えると結局は安くつくということをお伝えしました。ブログでもFBでもお伝えしてますが、私は中古レコード店で買うときは100円LPから探すことにしています。中古レコード店で値段が安いのは基本的にジャケットやライナーノーツが無かったり汚れたりしているもの、レコードの盤面に傷があったり反ってたりするものなんです。でも、レコード面と接触しないレーザー・ターンテーブルではレコードをそれ以上傷めないし、もともと聴き込んで溝が減ったレコード盤でも、針とは違う場所を読み取るレーザー・ターンテーブルでは今まで針が一度も触れていない溝を読み取るので音の良さは中古でも新盤でも変わらないのです‥‥などなど
そんな説明を現物を操作しながらしていると皆さんが一様に驚かれたのはその操作性の高さです。つまり、選曲や曲飛ばしリピートなど通常のCDプレーヤーやMP3プレーヤーで出来ることはほぼ全てできるのです。いちいちトーンアームを触る必要は全くないのですね この点に本当に驚かれました。

もちろんレーザー・ターンテーブルの不得意な点もちゃんとお伝えしました。
・ホコリや汚れに極端に弱い 〜 溝にホコリや汚れが残っているとレーザー光は雑音としてそのホコリや汚れを再生すること
・黒い盤以外は再生できない 〜 レーザー光の特性として黒以外では反射されないので再生情報が得られない
などですね。

ということで、今まで耳にしことはある「レーザー・ターンテーブル」を実際に見て聴けたことに皆さんにお礼をいただいてしまいました。
そんなわけで、今後もまたこんな機会を持ちたいな〜

そうそう〝レコ鉄〟の話を忘れるところでした。この話をすると皆さん一瞬驚きの表情でしたがすぐに「針がないからか〜」と納得していただけました。

次は街中で‥‥音斎処

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