〝音斎処〟

I Want A Music Using Rear Laser Audio

こんなことやります

企画書20150109

本の虫

本の虫になりたい、という表現がある。古くから古書の害虫といわれる、ヤマトシミのことであろうか。本の虫になればずっと本に接していられるから‥‥、それくらい本が好きだという喩えだと思われる。してみれば私の場合なりたいのは、レコードの溝であろうか。いや溝であれば一枚の、それも片面の存在でしかない。ならばレコードの針か。まだこの方が相応しいが、針はいつしかすり減ってしまう。それもまあ人間らしくて良いのかもしれない。今の私はそんな気分だ。
新聞では、昨夏まで勤めていた企業の創業者が亡くなった、とか、その企業の経営陣が業績不振で引責辞任だとか伝えているけど、今更退職した企業の近況などどうでも良いわけで、今は自分があと何をすれば自分として納得できるか、しか興味がない。レコードはやはり自分のそんな気分に最も合っているようだ。
先日岩村に行ってまた相当な数のレコードを目の前にした。すごい財産だ、と思った。どんな人が買い、どんな想いでそのレコードを聴いたんだろうと思った。なぜ捨てられることもなく、今自分の目の前に存在しているんだろうと。
今はもう針も落とされなくなったこのレコード達に、私は今度は光を当ててみたい、と思った。文字通り〝光〟、レーザー光を当ててもう一度その溝に刻まれた音を再生してみたいと思ったのだ。だから今考えているのは、どうすればそれが叶うかということだ。
塵芥に塗れたジャケットとレコード盤を丁寧に洗浄してやるところから始める。そして、汚れの落ちたレコード盤に新しい内袋を与え着慣れたジャケットに収めて外袋を新調してやれば、きっと立派に、そう見違えるくらいに綺麗になるだろう。そうしておいてレーザー・ターンテーブルで光を当ててやれば、歴史をくぐり抜けてきた録音当時の音がその無数の溝から一挙に蘇るに違いないのだ。その時には、これを買った人の想いが、持ち続けていた人の想いが、少しはわかるかもしれない。その人たちが聴いていた音を私はもう一度聴いてみたい。

明鉄こたび

ホワイトデーの3月14日(土)に『えなか×明知鉄道【明鉄こたび】』に参加予定です。
詳しくは又このサイトのトップ・ページでお知らせする予定ですが、興味のある方は以下のサイトへのリンクを貼ってありますのでご利用ください。

えなか×明知鉄道【明鉄こたび】