〝音斎処〟

I Want A Music Using Rear Laser Audio

iMac 英会話(スピーチ機能を使ってみる)

iMac 英会話(スピーチ機能を使ってみる)

先回お送りしたのはiMacで英文を簡単に読み上げさせる方法でした。もうお試しいただけましたでしょうか?
せっかくMac OSに備えられた音声機能ですが、私も普段はあまり使うことはありません。この機能をなんとか普段使いできないかと考えてたどり着いたのが、ネットにある英会話学習素材を利用しての自分だけの学習ノートの作成でした。
ただ読み上げさせるだけでは芸もなかろうと、ここは一つクイーンズイングリッシュとはいかないまでも、イギリス英語で読み上げさせる設定にしてみました。

iMacのスピーチ機能で面白いのは、スピーチでシステムの声を英語(イギリス)にしておくと、選択した文が英文であれば読み上げてくれるのですが、日本文だと音沙汰無しな点です。システムの声を日本語にすれば日本文には反応するが英文には反応しない。エライといえば偉いのだが、やはり人間とは異なり、設定内容(コマンド)に忠実なだけだ。AIの機能がMac OSにより取り込まれればこのあたりもシームレスになり、使い勝手もより上がるのだろう。
因みに、英文と日本文が混ざった文章でシステム設定が英語の場合は‥‥これは各自確かめていただきたい。

少し話題がそれてしまった。

せっかくMac OSで読み上げ機能が使えるのだから、この読み上げられた音声を録音できれば、どこでも聞ける自分独自の英語学習教材が作れるはずだ‥‥ということで、このテーマの第二回は、アナログレコードのデジタイズにも通ずるiMacで音を扱う方法についてお知らせしたい。

どうも(私の)iMacでは、iMac自身が読み上げる音声をiMac自身が録音するのは容易ではないようだ。Mac OS付属のソフトで色々試してみたが巧くいかない。ウインドウズならきっと簡単にできるのだろうが、私にはWinは難しすぎる。画面表示からして厳(おごそ)かすぎて、こんなオアソビをしてはいけない雰囲気なので、敬遠している。
Mac OSでもシステム環境でサウンドを「出力=内蔵スピーカー」、「入力=内蔵マイク」にしてiMacが自身のスピーカーで再生する音をiMacのマイクで拾ってやれば簡単にGarageBandで録音することはできる。ま当たり前の話‥‥だが、これでは芸が無いし、第一音が悪いは、録音中に1960年代のテレビからの録音のように余分な音(生活音)が入らないようにしないといけない。デジタル全盛の時代にこれはなんともカッコ悪い。
ということで色々試してみたのだが、結局の処、USB接続で且つループバックが可能なミキサーが必要なことがわかった。

幸い手元にYAMAHAのAG06という、Webキャスティング用途に造られたミキサーがあったので使ってみた。
これは、ミキサーに入力される外部音源とiMacで再生する音源とを加えてiMacでその双方を録音できるループバック機能を備えたもので、Amazonで二万円以下で入手可能なものだ。外部入力数が少ないAG03だと同じくAmazonで一万五千円以下で入手可能である。その値段の割に機能と性能は優れていて、しかも音質も極めて良い。192kHz 24bitでAD変換が可能なため、日頃からレコード盤のハイレゾ化に使っているものだ。

録音用のソフトは、上記のループバック機能付きのハードがあれば、iMac付属のGarageBandで十分だ。編集機能はやや制限されるが、録音済みの音源をiTunesやCDに写すのには重宝する。
私自身は普段使い慣れていて、編集機能も充実しているAudacityという無料の音源編集ソフトを使用している。

ソフトさえ決まれば後は簡単‥‥まず読み上げ対象が英文か和文かによりシステム環境設定でスピーチ設定を選んでおく。次に読み上げる文に移り、読み上げ範囲を確認し、選択しておく。
次にAudacity(GarageBand)を起動し、予め録音ボタンを押して録音状態にしておく(この辺はアナログテープ時代と変わらないのが可笑しいが‥‥所謂「流し録り」だ)。その後選択した文に戻り、[ option + esc ]のコンビネーションキー操作をすれば、バックグラウンドで録音されていく。
この時にiMacのスピーカーから読み上げ音声が流れてくれば録音は〝失敗〟‥‥システム環境設定に戻り、サウンドの「出力」「入力」がともに「AG06/AG03」が選択されている状態にする必要がある。この時点でも録音はしっ放しにしておく。
ここでAudacity(GarageBand)に戻り波形が描かれていればOK
今一度選択文に戻り、[ option + esc ]で読み上げを中止して、再度読み上げ対象文を選択し直し[ option + esc ]で読み上げを改めて開始する。選択した範囲の読み上げが終了したらAudacity(GarageBand)に戻り、録音を終了する。

ということで、これでMac OSのスピーチ機能を使った、イギリス英語によるリスニング兼発音教材が出来上がったわけだ。


(注)
ここでの選択文は、第一回で紹介したフレーズ集を想定しています。従って、それ以外の文を使っている場合には、途中で再生が終了し『ここでAudacity(GarageBand)に戻り波形が描かれていればOK』とは成らない場合があります。短い文章を選択した場合でも、途中で録音を終了させず、『システム環境設定に戻り、サウンドの「出力」「入力」がともに「AG06/AG03」が選択されている状態』にしてください。
途中で録音を終了させないのは、この例の場合、そして大概の録音作業の場合、には複数のアプリケーションを起動させながら、そのアプリ間を切り替えながら作業するため、録音を停め・録音を開始の作業を忘れてしまう可能性が高いからです(実際、デジタイズ作業に慣れた私でも、録音の失敗の最大の原因はここにあります)。
余談ですが、デジタル録音の最大の利点は編集が容易ということです。従って「流し録り」された不必要部分は簡単に削除できますし、アナログ時代と違い録音に要するコストもただ同然ですから‥‥。